「当たり前ではない」と常に頭に
――須賀さんは、ご自身の意思で子役としてデビューしたと伺ったことがあるのですが、すしが好きで、すし職人の世界に飛び込んだ旬と共通するところがあるのでは?
自分が好きなことをして生活していくことは、難しいと思うんです。でも、原動力になるし、つらくても続けられると思います。僕は今、ありがたいことに役者をやらせていただいておりますが、「当たり前ではない」ということは、常に頭の中に入れて仕事に臨んでいます。
――旬のように、悩んだ時期もあったのでしょうか?
高校時代、仕事があまりなかった時がありました。通っていた学校が芸能科コースだったので、周りの友達が今日は仕事で学校にいないということが「いいな~」って。当然ですけど、自分はちゃんと学校に通えていて、でもあの子は仕事でいないんだ…ということを気にしていた時期はありました。
それでも続けてこられたのは、(演技が)好きだし、これ以上に楽しいと思えることはないと思っているので、他の何かを、という感覚にはならなかったです。
――最後に、ドラマの終盤へ向けての見どころや今後の展開を教えてください。
後半は、旬の驚くべき成長を楽しんでもらえると思います。「柳寿司」の中だけの物語じゃなく、他店のライバル職人が出てきたりもします。父・鱒之介は厳しいですが、旬の感覚や技術を実は認めていて…、そんな親子の関係性も今後どんどん描かれていきます。
握りに関しては、撮影をしていく中で、僕が単純に馴れてきたということがカメラに映っているのかなと。旬には一流のすし職人になってほしいですね!(笑)