伊藤蘭と岸部一徳が夫婦役を熱演! 二人が思う“夫婦”の姿とは?
TBS系で10月2日(土)に放送するCBC創立60周年記念番組のスペシャルドラマ「旅する夫婦」の試写会・制作発表記者会見が9月16日、都内のホテルで行われ、出演者の伊藤蘭、岸部一徳、吹石一恵、脚本家・市川森一、音楽を担当する辛島美登里が登壇した。
同作は、小林民夫(岸部)は、定年退職後、妻・里江(伊藤)と共に、第2の人生の生きがいとして、全国を旅しながら、人前結婚式(シビルウェディング)の司式者(ミニスター)を務めて暮らしていた。そんな2人に、三重の奥熊野の浜野栞(吹石)と中尾裕也(海斗)の結婚式の依頼が舞い込んだ。世界遺産・熊野古道へ行けると大喜びだった里江だったが、その地で予想もしなかった事態に直面してしまう。
伊藤は「夫婦のあり方とか母子の関係など、わたし自身、考える機会を与えてもらってとてもいいポイントになったなって思います。かねてから、行きたかったパワースポットと呼ばれている熊野古道、意外に険しい山道で見事に転びました(笑)。これは、わたしに何を教えてくれているんだろうって思いました」と撮影中のエピソードを笑顔でコメント。
“夫婦”とは、どんなものかという問い掛けには「僕も夫婦やっているんですけどね(笑)。優しさやおもいやりって、結構しんどいことなんで、実生活で腹が立ったりするのはよくあること。僕も60歳過ぎて、夫婦ってこういうことだっていうのは、まだ探している途中だなって思います」(岸部)、「空気のような存在になってしまいがちな日常だと思うんですけど、今、お互いがどんな状況にいるかっていうのを見合う…見届けながら、ひとりひとりが心豊かな人間になるように努力していくのが必要なんだなって、強く、強く(自分に)言い聞かせました」(伊藤)と、それぞれの考えを明かした。そんな中、未婚の吹石は、「わたしは、まだ実体験はないので、いろんな夫婦を見させていただいて、お話の冒頭で、おふたり(伊藤、岸部)が道を歩きながら、さりげなく手をつながれていたことが印象的で…いつまでも、自然に道端でも手をつなげる夫婦っていいなって、あこがれの夫婦像にランクインしました」と理想としている夫婦の姿を語った。
また、初めて桂由美がデザインしたウエディングドレスで撮影したという吹石。その着心地について「今までお仕事で、正直、数えるのも嫌になるくらい、着させていただいていたので、ちょっとだけ意地悪な心が衣装合わせの前にあって(笑)。そんなに感動しないかなって思っていたんですが、ウエディングドレスのフィット感もシルエットも『わ~!』って感動するくらいキレイで…。写メールでお友達に自慢するくらい、とっても! とっても! キレイでうれしかった」と乙女心をくすぐられてしまったエピソードを暴露。
さらに、同作は、登場人物の心情を書き下ろした“歌語り”が同ドラマの随所にちりばめられているのも見どころのひとつ。辛島は「何気なくあって、これを聞くとすごく心が豊かに、穏やかになって『きょうも平和でよかったね』って思えるような…そういうのを、わたしなりに書かせていただきました。役者さんが大好きな人ばかりで、内容も人間らしくて、たくさんの人に見て欲しい」とPRした。
10月2日(土)昼2:00-3:24 TBS系で放送