2018年大活躍の杉野遥亮「お芝居がどんどん楽しくなってきました」
――そして、芸能界を舞台に恋と夢を追い掛ける幼なじみ3人の青春ラブストーリーを描く映画「あのコの、トリコ。」では、カリスマ人気のイケメン俳優・東條昴を演じていましたね。キラキラなラブストーリーで挑んだこの役はご自身にとってどんな作品になりましたか?
俳優のお仕事を始めてまだ経験の浅い時期に撮った作品だったので、お芝居の基礎を学ばせてもらった現場でした。圧倒的にかっこよく見せなくてはいけない役を演じるのは、本当に難しくて。助けられたのは吉沢亮くんが演じた恋のライバル・頼の存在。地味で冴えないというキャラクターがいたので、対照的に自信たっぷりに演じようと意識しました。
――頼と昴が雫(新木優子)を巡ってバチバチ火花を散らすシーンは、特に自信たっぷりでした。
昴が頼に「おまえは俺に、絶対勝てない!」っていうシーンがあるんですよ。カットがかかった瞬間に「あー、言っちゃったよ!」って…。吉沢くんにこんなこと、自分だったら絶対言えない(笑)。
――自分とは違うタイプですか?
そうです! だから、本当に苦労しました。火花を散らすシーンも何度もテイクを重ねましたし。昴の自信は、根拠のない自信なのか、努力の上で築き上げた自信なのかとか、役を理解しようと考えることも多かったですし、役を自分に取り込む方法を学ぶことができた作品でしたね。