「観覧車」は“夢を持った男女がお互いの夢やこれからの未来のために別れを切り出す”曲
――古畑さんの思う1つの理想像なんですね。5曲目の「観覧車」ですが、これも中田さん作詞の曲です。
この曲は、私たちSKE48が普段公演を行っているサンシャインサカエにある観覧車をイメージして作ってくださいました。あと、私のファンの方は私の歌うバラードが好きって言ってくれる方が多くて、「絶対アルバムにバラードを入れてね」って言われていたので、「バラードはマストで」ってお願いしました。
夢を持った男女がお互いの夢やこれからの未来のために別れを切り出すという、ちょっと切ないけど、その中にも温かさが感じられる曲です。
でも、私にとってはファンの方とのことを浮かべる曲でもあるんです。「一番上まで行けたらどれだけきれいな景色を見れるだろう」という歌詞が、私にはファンの人といろんな夢や目標をかなえたら、どれだけすごい景色が広がって見えるんだろうとか、そのときのファンの方の笑顔って、どれくらいきれいで温かいものなんだろうとか、そういうことをイメージさせられる曲だなって思いました。
だから、この曲を聞いたらファンの方も泣いちゃうんじゃないかな(笑)。
いつか訪れる卒業公演とか、もしできたらですけど、ソロコンサートとか、そういうステージで歌ったらみんな泣いちゃうんじゃないかなって思うくらい私も好きな曲です。まだ人前で自信を持って歌える仕上がりではないと思っているので、頑張らなきゃいけないですけど。あと、歌ってるときに私が泣かないようにしなきゃ(笑)。
「ファンの方との思い出が浮かぶ曲があるってことがすごくうれしいですね」
――最後の6曲目はこのアルバムのきっかけになった、2017年リリースの「オルフェス」ですが、改めてどんな曲でしょうか?
本当にかわいい曲で、デート前に女の子がよくする行動を描いた、うきうき感全開な曲です。この曲があってこその今なので、ずっと大事にしていきたいですね。
私たちも握手会の前って、こういうことをすることが多いんですよ。カレンダーをチェックして、「この日、握手会だ!」って思って、服を買いに行って、「どの組み合わせがいいかな?」って家で鏡を見ていたりします。「デートに行く前の女の子ってこういう気持ちなのかな?」って思いながら歌っています。
――リリースしたばかりの頃と曲の捉え方などは変わりましたか?
特別変わってはいないですけど、この曲には思い入れが強くて。10000枚を達成したときとか、「SKE48 リクエストアワー セットリストベスト100 2018 〜メンバーの数だけ神曲はある〜」で5位になったときとか、そういう場面とリンクして歌詞のところどころでファンの方を思い出すことが多い曲になりました。曲を聞くたび、歌うたびに、ファンの方との思い出が浮かぶ曲があるってことがすごくうれしいですね。
<「Dear 君とボク。」ロングインタビュー 後編>に続く。