小芝「ヒーローたちのビジュアルも好み」
――今回の作品を通して感じた「特撮」の魅力は?
小さい頃は、女の子向けのものも戦隊シリーズも見ていなかったんです。今回のお話を頂いて何作品か拝見したんですけど、どれも面白くて。
子供の頃だったら何も考えずに「格好いい!」と思っただろうし、大人になった今見てみると変身シーンはもちろん、物語の構成も素晴らしいので、これは普通にハマるなと感じました。
ヒーローたちのビジュアルも私の好み(笑)。叶と同じで動物がモチーフになっているものが個人的にツボなので、劇中に出てくるシシレオーがイチオシです!
――劇中ではヒーローショーのシーンがありますね。
クランクインの前に「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(テレビ朝日系)のショーを見に行ったんです。その時にヒーローたちの“名乗り”に感動して。すごく面白いなと思いました。
――“名乗り”がお気に入り?
名前を言ってポーズを決めるところがかっこいいですよね。劇中で、倉科(カナ)さんが演じる吉田さんと叶がヒーローショーを見ているシーンは、お互いに大興奮。
倉科さんは、かなり戦隊ものにハマったらしくて、役柄の吉田さんと同じように「やっぱりお尻が格好いいよね」なんて言いながら、ヒーローの写真をたくさん撮っていました(笑)。
それと、エマージェイソンという正義のヒーローと、その敵であるゲンカ将軍の対照的なキャラクターのアクションがすごく格好いいんです。ぜひ、それぞれの動きにも注目してください!
――倉科さん扮(ふん)する吉田さんをはじめ、個性的なキャラクターが続々登場しますよね。
叶と吉田さんの関係性は面白いですし、北代さん(木南晴夏)さんのオタクぶりがバレた時の反応もすごくリアル。チャラ彦(森永悠希)という空気が読めない問題児は、叶のことを振り回すし…。みんな個性がバラバラです(笑)。
――“大事なことはすべて「特撮」が教えてくれる”という言葉が作品のキーワードになっていますけど、趣味から何か学んだことはありますか?
私は編み物が趣味なんですけど、黙々と編んでいる時は何も考えずに没頭しているんですよ。それが、自分の中ではいいリフレッシュになっているような気がします。ただ、ものすごく肩が凝るので、体にはよくないのかもしれません(笑)。
何かを学ぶと言ったら、やっぱり「特撮」が一番だと思います。
劇中に出てくる「子供に向けられた言葉だからこそ、本当にいい大人になってねという思いが込められている」というセリフがものすごく胸に刺さるんです。きれいごとに聞こえてしまうかもしれないですけど、ふと我に返ってみると確かにそうだよなって。このストレートな言葉は心に残ります。