恋愛ソングで人気のericaが「告うた」の誕生秘話を告白!
「告うた」と称して、「告白」「失恋」「片思い」などをテーマとした楽曲を多く手掛けるシンガーソングライターのerica。代表曲「あなたへ贈る歌」がYouTube再生回数2800万回を突破するなど、女子中高生や女子大生を中心に若い女性の間で大きな支持を集めている。
そんな彼女にとって2018年は飛躍の年となった。5月にはメジャーデビューが決定し、7月はデビュー後初となるミニアルバム『告ラボ』を発売。さらに、12月には初のワンマンツアーが開催された。残念ながらツアーは体調不良により東京公演のみとなったが、その公演の模様が1月に日テレプラスにて放送されることも決定。多くの女性が抱える恋の悩みを「告うた」で表現する彼女が、これまでどのような思いで恋愛ソングに取り組んできたのか、初ツアーへの思いや恋愛観と共に赤裸々に語ってもらった。
(※取材は12月上旬)
初ツアーの開催が決まった時の感想と、今回のツアーのテーマを教えて下さい。
「まず、私にとってツアーをすることが1つの目標だったので、すごくうれしかったですね。ツアーに関しては『改めまして、はじめまして!ericaです!初ツアー2018』というタイトルにして、改めて自己紹介というか、私がどんな歌を発信していきたいのか知って頂けるようなセットリストにしました。曲のテンポ感やアレンジの雰囲気も、お客さんが見ていて楽しんでもらえるように結構こだわっています」
特にこだわったところはどこですか?
「今までのライブはバラードからスタートしてアップに向かい、最後またバラードで終わるという山なりの形が多かったんです。でも、今回はこれまでのイメージを覆すようなステージにしようと思って、最初からダンサーがいたり、アップテンポな曲から始めたり、いつもアンコールでやっているようなことを前に持ってきました。それから、今回も衣装は自分で作っていて、早着替え用に後ろをジッパーにしたり、上着をそう見えないように工夫したり、いろいろやっています。1番お気に入りの衣装はライブの最初に着るので、そこを見逃さないで欲しいですね」
他にも、タップダンスを披露するそうですね。
「今、練習をしていますが、すごく難しいです。みんなを楽しませるライブにしたいと思って、歌以外の部分でもいろいろな要素を取り入れていこうと思ったんですけど、どうせなら苦手なことに挑戦したいと思う中で思いついたのがタップダンスだったんです。自分にとって特別なツアーなので特別だと思えることに挑戦しました。
あと、今回はファンの方から寄せられた恋のお悩みを元に新曲を考えていて、ちょうど今作っているところです。さすがに本番3日前くらいにはできていると思います(笑)。曲自体は、女の子から告白する気持ちや今だから言える気持ちをお便りとしてもらうことが多いので、アップよりはミドルバラードに近い少しゆったりとした感じかなと思っていて、そういうメロディーラインの曲ができ上がるんじゃないかなと思います」
「告うた」はどのようにして作っているんですか?
「女の子の悩みを聞いていると、共感をして急にその子になっちゃう瞬間があるんです。私の場合は、その気持ちをそのまま書いているので、相談をしてくれる相手の子と同じ気持ちで書いているという感じですかね。やっぱり、ちょっと売れそうとかおしゃれとか最近はやっているメロディーラインを意識すると、全然ダメなんです。だから、同じ言葉を何回使ってもいいから自分がその時に本当に思ったことを全部ぶつけるようにしていて、そこから微調整しています。最初から微調整スタートだと泣けない曲になりますね」
読者の方、テレビでライブをご覧になる方にメッセージをお願いします。
「テレビだとバラードとかで周りを気にせずに泣けますし、遠くてライブに来られなかった人も見られてよかったと喜んでもらえる内容になっていると思います。好きな食べ物を食べたり飲んだりしながら、ぜひ見てもらいたいです」
文・撮影=永田正雄