――奈々役はオーディションだったそうですね。
一枚の紙にセリフなどが書いてある台本を頂いて、自分なりに役を落とし込んで、こういう奈々を演じたいというビジョンを描いてみたんです。
でも、なかなか奈々という役を理解しきれないというか、どう演じたらいいのか分からなくて。全くかみ砕けない状態だったんですけど、どこかシンパシーを感じる役だったので、絶対に奈々を演じたいと思いました。
オーディションでは、自分ができる100%を出したつもりです。とにかく必死でした。
――どこにシンパシーを感じましたか?
台本を読んで、こういうことかなって思う部分があっても、奈々のことを捕まえようとすると、フラフラってどこかに消えてしまうような感じ。すごく揺らめいている役どころなんです。
ちょうど私自身も、言葉にすると“思春期”で心が揺れている時期だったので、それがたまたま奈々の心の揺れとリンクしたのかなと、映画を撮り終わった今はそう思います。演じている時は、そういうことを考える余裕もありませんでした。
――小寺和久さんと共同で脚本を手掛け、プロデューサーも務めている俳優の山田孝之さんから、何かアドバイスをされたことはありましたか?
撮影の中盤ぐらいで、山田さんと対談をさせていただく機会があったんです。その時に「奈々という役が分からなくて不安です」という話をしたら、「清原さん自身が奈々に見えます、僕は」と、山田さんが仰ってくださって。
奈々の“生みの親”の一人でもある山田さんからそういう言葉を頂いたのに、私が迷っていてもしょうがないと、そこでどこか吹っ切れたような気がしました。山田さんの言葉を信じて、私自身がかみ砕いた奈々を演じたらいいと、思いっきりぶつかって行けるきっかけになったと思います。
1月26日(土)公開
【公式サイト】https://day-and-night-movie.com/
■出演/阿部進之介
安藤政信 清原果耶
田中哲司ほか
■タイトル/「デイアンドナイト」
■企画・原案/阿部進之介
■脚本/藤井道人・小寺和久・山田孝之
■監督/藤井道人
■プロデューサー/山田孝之・伊藤主税・岩崎雅公
■制作プロダクション/and pictures inc.
■制作協力/プラスディー・BABEL LABEL
■主題歌:大野奈々「気まぐれ雲」(作詞・作曲・プロデュース 野田洋次郎)
■配給/日活
■コピーライト/(C)2019「デイアンドナイト」製作委員会
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