独断と偏見のレビュー
いや~800万人が泣いた(※累計発行部数が800万部超)というのはダテじゃない。失礼ながら、まさかその中の一人になるとは思わなかったわい。
このドラマに出ていてもおかしくない美貌の小悪魔さんに有無を言わさずネタバレされてから見たので、だいたいの展開は分かっちゃいたけど、瞳から流れる何かは引っ込んでくれなかったわ。
逞と繭はもちろんいいんだけど、取り巻く人々が素晴らしくないか?
特に佐藤寛太&矢作穂香演じる律&結子コンビ。美男美女ってだけじゃなく、心もきれい過ぎる。第3話ではこの二人を見ていたら不覚にもウルっときてしまった。
「おじさん何泣いてんのキモーイ」って言われたとしても一向に構わない。ともすれば親友のフリして裏で足を引っ張るキャラも似合いそうな二人(失礼)が見せる、友を思うピュアなハートと、その行動一つ一つにしびれた。
それに今回も安定の”コウ様劇場“が繰り広げられるぜ! 頭ポンポンだったり、「姫」発言だったり、大事な時にいつもいる感じだったり、キュンキュンしっ放しでもおかしくないはずなのに、やっぱり彼が出てくると違う意味でワクワクしてしまう自分がいる。
勝手に変な期待をしてしまって申し訳ない。これからも楽しみに待たせてもらうぜ。なぜか、語尾がおかしくなってしまうぜ!
とはいえ、そんな彼がいつになくシリアスな言葉を放つ場面もあるので、そこはぜひ見逃さずにしていただければ。
見逃さないでといえば、筆者と同じくらい?そんな彼を好きな、我らがいわき(福島)出身のシンデレラ・松井愛莉演じる優実先輩の蹴りも見事!
誰にいつ、決めるのかはナイショだが、あの蹴りは見事だった。見逃したら桜の季節まで後悔するはずだ。
そして第3話はなんといっても馬場ふみか。何はなくとも馬場ふみか。馬場ふみかったら馬場ふみか。
馬場には勝手に”強い女性“役のイメージもあるのだが、おさげに眼鏡に体調不良…加えて奥ゆかしさと小悪魔感が共存したキャラクター。これ嫌いな男はいないだろう。
一歩引いて繭の気持ちで見れば、キ~!って殴りたくなるのかもしれないけど、男だもの。ごめん、無理。たとえどんな秘密や“うそ”があったとしても、守りたくなっちゃうんだろうな…。
今回もラブ要素強い回だが、最後の急展開や予告を見るに、笑っていられるのも今のうちなのかもしれない。
誰だって間違えたら人生やり直すことはできるけど、取り戻せないものもある。だからこそ、一瞬一瞬を大切にしなければいけないな、ということをこの作品があらためて教えてくれた。
最初の話に戻るが、最近はとにかく急なグループの解散や卒業、活動休止、引退などなど、あまりにも多過ぎる。
ということで、ビバ青春!とばかりに胸を張って仕事を放り投げ、推しのかわい子ちゃんを追っかけたとしても、誰も邪魔できないはずですよね。
いつ急に「大切なお知らせ」というお別れへのカウントダウンがSNSに上がるか分からない時代なのだから。
って、そんなことをしたら偉い人に肩をたたかれて、退職願を上司に捧げなきゃいけなくなるわけだな。
やれやれ世知辛い世の中だ。
文=人見知りシャイボーイ