――脚本を読んだ感想は?
まず「100万円…?」って思いました(笑)。そこから始まるラブストーリーを、どうやって回収していくのかなって。突然、100万円を渡そうとする美雪のキャラクターが見ている人に受け入れられるのか心配でしたけど、中条さんはさすがですよね。
全部つじつまが合うというか、きちんと感情移入できるヒロインになっていました。それと、何と言っても登坂くん演じる悠輔がかわいい!
脚本の中で、かわいい青年として書かれていましたよね。変な始まり方をする恋なんですけど、悠輔と美雪のやりとりが面白いシーンもあって。ラストもすてきでしたし、すごく良い物語だなと思います。
――確かに、美雪の行動は突拍子のないものですよね。
そうなんですよ。悠輔の働く店が危機に陥っていることを知って、突然大金を持ってきますからね。これはものすごく細かいことなんですけど、100万円で店がつぶれることはないじゃないですか、たぶん(笑)。
そこに説得力を持たせるような芝居をするにはどうすればいいのか。100万円が欲しいと、気持ちが優しい悠輔に訴えるオーナーの岩永が詐欺師みたいに映らなければいいなと。
その100万円で人生が変わってしまうという信ぴょう性を持たせることを意識しながら演じました。
――切ない恋模様が展開される中、岩永のキャラクターは作品のスパイスになりましたか?
登場するなり何かぶちかますようなことをせず、いやに悩んでいる感じで出てくるシーンは気に入っています(笑)。
ちょっとファニーな人柄が出てくるような立ち位置は面白かったですね。悠輔と岩永のやりとりも楽しかったです。
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