伊藤アルフ、ミュージカル「タイム・フライズ」でチェ・ゲバラに心酔する学生を演じる
――4月1日(月)、2日(火)に控えるブロードウェイミュージカル「big the musical」は、突然大人になった子どもをめぐるロマンチック・コメディー。これは再演ですね。
伊藤:2018年の4月が初演だから1年ぶり。こちらの作品自体は、ご存知の方が多いですよね。僕も若い頃に映画を見た記憶があります。
早く大人になりたいと願っていた子どもが、ある朝起きたら大人になっていたことから始まる物語。僕は大人になった主人公が就職する先のライバル、ポール役です。主人公と敵対する役で、これはなかなか特徴的。
――どちらかというと、見る人から嫌われる役でしょうか。
伊藤:そうですね。嫌われ役ですけども、最終的には嫌われないように演じていましたね。どういうところで愛されるようにしようかなと考えながら。
セリフではそう描かれていないので、自分の中でドラマを作ったりして。もう1人、嫌われそうなワトソンという役の人といろいろ話し合って、お茶目なところを出そうとしたり。
「タイム・フライズ」の中丸もそうなんですけど、ポールという役もちょっと変わってるんですよね。なんか普通じゃない。ポールは悪い人なんですけど、でもどこか変わってるから、最終的に憎めないんじゃないかなと思う。
この役は特に下調べすることもなく、自然と出来た感じがあります。あまり意地悪な役も演じてこなかったんですけど、すっとできましたね。
稽古に入るのはこれからですが、再演でまた違った「ビッグ」になるんじゃないかなと思っています。演出も変わるだろうし、そこに身を委ねると自然と変わっていくんじゃないかと。
音楽も同じ楽曲を使うわけですが、ダンスナンバーの振り付けとか、セットが変わることで違ってくる部分もあるでしょうし、あとはどこかで僕自身が見つけていかなきゃいけないですよね。新しい、自分なりのポールという役柄を。
難しいことではありますが、「うんと意地悪になれたらいいかな」と思います。前回よりも。でも愛される、そういうところが出せたらいいですね。今回のテーマにしたいなと思っています。
※1月23日生まれ。東京都出身。俳優、歌手、モデル。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、テレビ朝日「仮面ライダーウィザード」などに出演。舞台は、「何処へ行く」「楽園」「プリズンホテル夏」「法廷の銃声」ほか多数に出演している。モデルとしても活動し、アジアンヘア―ショー(北京)日本代表、Tokyo Fashion Collectionメインモデルを務めた。
◆ミュージカル座「タイム・フライズ」
2月16日(土)~19日(火) 東京・光が丘IMAホール
http://www.musical-za.co.jp/stage/
◆ブロードウェイミュージカル「big the musical」
4月1日(月)・2日(火) 東京・銀座博品館劇場
https://www.sakado-entertainment.com/
◆舞台「銀河鉄道の夜」
4月29日(月)~5月2日(木) 東京・ザムザ阿佐ヶ谷
https://www.galaxyexpress2019.com/