丸尾丸一郎が3人の“顔”を表現
――あと、今作の脚本と演出を担当する丸尾さんの印象をお伺いしてもいいでしょうか。
太田:言葉の選び方が面白いなって思いますね。
谷口:私…(笑)。
太田:“スピード感のある顔”って言われてました(笑)。
谷口:そう! 丸さん的には褒めてくれているんだと思うんですけど、すっごくうれしくないんですよ(笑)。
岩立:奈緒ちゃんは“ナントカの凡人”って言われてたよね?
太田:“笹塚にいそうな凡人”ね。どこにでもいそうな顔って(笑)。これも「どんな人間にもなれる、演出的に色がつけやすい」という意味の褒め言葉みたいなんですけど。こんな感じで言葉の選び方が独特なのは、脚本を書かれている作家さんだからそうなるんですかね?
――岩立さんは何か言われてないんですか?
岩立:“ホラーが似合いそうな顔”って言われましたね(笑)。今回の作品もそういうテイストですし、だからこの役なのかな(笑)。
――では、最後に本番に向けての意気込みをお願いします。
太田:今までやったことのない役で、内気なところからの高低差がすごいことになります。オレノグラフィティさんが前にこの役をされていたので、たくさん相談をして、自分の中での役を見つけて、演じていきたいなって思っています。
谷口:せりふのたくさんある役というのを今までやったことがなかったり、少人数の舞台というのも初めてだったり、初めてのことが多いんですけど、そう思わせないような表現をしたいですし、しっかりチームワークを深めていい作品にできたらいいなって思います。
岩立:ストーリーの引き金になることが日常の些細なできごとだったり、共感できる部分もたくさんあると思うので、そういう1つ1つのことから皆さんにいろんなことを感じてもらえたらいいなって思います。別の取材で、前に私の役を演じた鳥肌実さんとお会いして、役についてお話をした中で、今はまだ難しそうに感じているところもあるので、それをちゃんと消化して、そういう細かいところまで気を遣って演じられたらいいなって思います。