赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作とし、2度にわたって制作・放送されたTVアニメ「おそ松さん」。その完全新作となる劇場版「えいがのおそ松さん」が3月15日(金)より、いよいよ全国劇場にて公開される。
20歳を過ぎてもクズでニートで童貞の松野家の6つ子、その長男・おそ松を演じる櫻井孝宏にインタビュー。初の長編となる今作、一体どんな内容になるのだろうか。
予想外の「おそ松さん」ブームにビックリ
――2016年度の流行語大賞にノミネートされるなど、「おそ松さん」ブームを巻き起こしましたが、TVアニメ放送時にここまでの盛り上がりになると想像されていましたか?
櫻井:全く思っていなかったです。原作がある作品なので、ある程度の注目はされるとは思っていましたけど、あそこまでの盛り上がりは想像していなかったですね。意外ではありましたが、やっぱり出演している作品が注目される、ヒットするのは嬉しいことです。
――ここまでヒットした要因はどこにあると思われますか?
櫻井:赤塚不二夫先生が作ったキャラクターのデザインが素晴らしいのはもちろんのこと、藤田陽一監督と脚本の松原秀さんの力が大きいんじゃないかなと思います。僕らはその台本通りにやっただけで、脚本ありきなのでそこが一番大事だったと思います。
劇場版としてフォーマル感のある脚本に
――そういう意味でも、今回の劇場版の内容がとても気になります。
櫻井:いろいろな可能性を打ち出して見せてきた作品なので、何をやってもいいし、蓋を開けてビックリみたいなことをやってもいいんですけど、個人的には、せっかく映画になるなら、ドラマ仕立てのものがいいなと思っていたんです。実際に脚本を読ませていただいたらそうなっていたので嬉しかったですね。
劇場で上映されることを意識したスケール感というか、ちょっとファンタジックで心動く、グッとくるようなシナリオ。僕的には「そうそう、こうだよ!」という感じでした。せっかく映画館で見るんですから、それくらいのよそ行き感、フォーマル感があった方がいいじゃないですか。
――ちなみに完全新作で劇場化が決定したと聞いたときのお気持ちは?
櫻井:劇場版になったこと自体は驚かなかったです。元々、スタッフさんからも長編をやりたいという話を聞いていましたし。それよりも、やっぱり内容に注目していましたね。
――TVアニメシリーズは基本オムニバス形式での放送でした。
櫻井:長くても2、3話使うくらいだったので、劇場版というこれだけの長い尺で、しかも6つ子にクローズアップしたお話になるとは…そこまでは全然読み切れていませんでした。
彼らの過去を辿るような、タイムスリップ要素のあるお話で、そういうファンタジックな方向に振るとも思っていなかったですね。箱庭感がありつつも、6つ子それぞれの人間性をはじめ、時の流れや移り変わりが見られたのは僕的にはグッときました。
3月15日(金)全国ロードショー
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