ファン待望の完全新作・劇場版「えいがのおそ松さん」が3月15日(金)より、全国劇場にて公開スタートする。その公開に先駆けた、松野家の6つ子の四男・一松を演じる福山潤のインタビュー後編。
6つ子を演じるキャスト陣をはじめ、豪華な顔ぶれが揃う「おそ松さん」。会話劇の要素も大きい本作のアフレコ現場は、一体どんな雰囲気なのか。後編では福山から見たアフレコ現場や共演者たちの様子を聞いた。
【「えいがのおそ松さん」に18歳の6つ子が登場!一松役・福山潤インタビュー前編 より続く】
「おそ松さん」の現場は、新人声優には見せられない!?
――収録はいかがでしたか?
福山:久しぶり感がゼロなくらいの現場でした(笑)。「みんなで集まるの、どれくらいぶり?」「TVアニメシリーズぶりじゃない?」「久しぶり感ないね」という会話はありましたね。そもそも「おそ松さん」の現場は、僕の中で「新人声優には絶対に見せたくない現場」のトップ。「これが声優業界だよ」「これが仕事のスタンダードだよ」と思われたら困ります(苦笑)。
――一体どんな現場なのか気になります。
福山:休憩時間は、学級崩壊を起こした男子校のノリのような感じです(笑)。ただ、その分みんなマイク前に立ったときは誰よりも真剣にやるし、それができているから許されているのもあるんですけれど。キャラクターを探ることもなければ、雰囲気を探ることもないし、「一同」という台詞も一発でピッタリと合わせられる安心感のあるメンバーです。
台本を読むだけでは想像がつかない内容
――台本を読まれてのご感想をお聞かせください。
福山:TVアニメシリーズと全く変わらず、台本だけでは何が書かれているのかよく分かりませんでした(笑)。面白いんですが、何が行われているのか全く分からないんです。映像を見て「なるほど、こういうことが行われているんだな」と理解はするけれど、面白くなるかどうかは分からない。
そして、収録へ行ったら「こんなに面白くなるのか!」となるんです。それが、TVアニメシリーズからずっと続いている「おそ松さん」です。
――私も台本を拝見したのですが、確かに分からない部分が多かったです…。
福山:映像を見て初めて内容が、やっていることの意味が分かるんですよね。さらにその後、音声がついて、みんなで一緒にやってどれだけ面白くなるのかという算段は、文字だけでは全く分からない。ある程度「ここまでは面白くなる」というのは分かりますけれど、実際に収録してみたらそれ以上になるし、「ここが面白くなるのか!」という驚きもあります。
今回の劇場版もそういうところがたくさんありますね。文字だと普通に流してしまうところも、音にすると異常に面白くなるところがありましたし、そういう計算は僕らにはできない。悔しいけれど、あの藤田陽一監督と脚本の松原秀さんにはそういうことができちゃうんですよね。
3月15日(金)全国ロードショー
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