「やっぱりスポ魂は面白い」永山絢斗が映画初主演作について語る
「夏の恋は虹色に輝く」('10年、フジ系)やドラマ初主演作「大阪ラブ&ソウル」('10年、NHK)のほか、現在公開中の映画「マザーウォーター」('10年)や「悪人」('10年)など、話題作への出演が相次ぐ若手俳優・永山絢斗。彼の初主演映画「ソフトボーイ」のDVDが11月21日(日)に発売、19日(金)にDVDレンタルも開始される。同作は、「佐賀県には男子ソフトボール部がない。だから部さえ作れば全国大会に行ける!」という発想から、実際に男子ソフトボール部を作ってしまった高校生たちの実話を基にした青春映画。幼なじみのノグチ(賀来賢人)に誘われ、強引に男子ソフトボール部に入部させられるオニツカ役を演じた永山に、撮影の裏側や見どころについて話を聞いた。
――今回、初の映画主演ですが、最初にお話を聞いた時はどのように思われましたか?
「最初に話を聞いた時は、マネジャーさんとカフェにいたんですけど『マジっすか!?』って小声で言ったのを覚えてます(笑)。“主役”という言葉に圧倒されて、不安だらけだったんですけど、台本を読ませていただいたら面白くって、(この作品を)いい方向に全部持っていってやるっていう気持ちになりました」
――映画がクランクインする前に、1カ月ほど出演者で合宿を行ったそうですね。
「みんなほとんどソフトボールをやったことがなかったので、1カ月も練習ができたのはよかったですね。最初のうちは、キャラクターが濃い人たちばかりでなかなかまとまらなかったですけど(笑)。でもこの合宿があったから、長い時間集中して練習に取り組むこともできたし、練習が終わった後にみんなで食事に行ったりして、出演者同士の結束を高めることができたので、クランクイン時にはすんなり役に入れました」
――オニツカの幼なじみであるノグチ役の賀来さんとの共演はどうでしたか?
「最初に会った時からとてもさわやかで、僕とあんまり似てない人だなと思いました。だけど撮影が進むうち、演技のことなどを話すようになって、この人好きだなって思うようになりました。撮影が終わると共演した方とは会わなくなるんですけど、賀来くんとは撮影が終わった後でもたまに連絡をとって、一緒に遊んだりしています」
――お話のもとになった佐賀で撮影されて、地元の方たちの協力がすごかったそうですね。
「シルバーウィークの週に牛津高校(モデルとなった男子ソフトボール部がある学校)で撮影したんですけど、休日なのにものすごい人数の生徒さんにエキストラとして参加していただいて、とても温かい気持ちで撮影ができました。牛津高校での撮影初日に、共演者のみんなとバスで校門を入っていったら、生徒さんたちが並んで待ってたんですよ。『すごい歓迎されてるな』って驚きました(笑)」
――学校での撮影で、印象に残っていることはありますか?
「映画の最初で料理を作るシーンがあるんですが、撮影前はソフトボールの練習で大変だったので、包丁くらいはどうにかなると思って練習しなかったんです。だけど実際撮影してみたら、周りのみなさんがすごく料理が上手で。僕もアルバイトで居酒屋の厨房にいたことがあるんですけど、生徒のみなさんに教えてもらいました。包丁は“引いて切る”とそこで知りましたね(笑)」
――完成した作品が劇場で公開された時はどのように思われましたか?
「最初に台本をもらった時の感動や、その日のことを思い出しました。初めての主演だったので『大丈夫だったかな?』とも思いましたが、自分でも“いい作品”だと胸を張れるものになったので、みなさんに観てもらえたのは、ものすごくうれしかったです」
――最後にこの作品の見どころをお願いします。
「本当に素晴らしい、心地のいい青春映画です。よくスポ魂って敬遠されがちですけど、やっぱりスポ魂って面白いんですよ。この作品は、ほかのスポ魂って呼ばれている作品より面白いと思いますし(笑)。いい意味での裏切りもあるので、まず観てみてください。青春時代をもう一度思い出せる映画になっています」
11月21日(日)発売 4935円 発売元:東映ビデオ 販売元:東映
11月19日(金)レンタル開始 発売・販売元:アミューズソフト
(C)2010「ソフトボーイ」製作委員会