青木真也×AbemaTV北野P、格闘技界の今を語る「ようやくスタートラインに立った」<格闘チャンネルSP対談>
地上波で格闘技を観る機会が減った今、飢えたファンが格闘技を観られる貴重な場を提供しているのがAbemaTVの目玉カテゴリーのひとつ、「格闘」チャンネル。3月には武尊がメインを張る『K-1』や、那須川天心が主戦場とする『RISE』を放送し、31日(日)には、総合格闘家・青木真也を筆頭に、日本人選手も多く出場する『ONE Championship 東京大会 "A NEW ERA"』を放送する。また、17年にスタートした、格闘界に次世代スターを送り出す格闘ドキュメンタリー番組『格闘代理戦争』は、格闘技ファンの間でも大きな話題を呼んでいる。その2ndシーズンと、3rdシーズンにレギュラー出演し、大きな存在感を発揮し続けている青木真也と、AbemaTVの開局当初から格闘チャンネルを手がけてきたプロデューサー北野雄司氏による特別対談を実施した。
――北野さんはAbemaTVで約3年間、「格闘」チャンネルを手がけてこられたわけですが、率直に手応えはどうですか?
北野「おかげさまで数字は伸びているので、数としては、多くの人に観てもらえているなという実感はあります。それと同時に、ようやくスタートラインに立った感じがしますよね。今、アニメやアイドルなど、そうした他のコンテンツとの闘いであったり、あるいは野球やサッカー、プロレスとか、ほかのスポーツとの闘いのスタートラインにようやく立てたんじゃないかなと。3年くらいかかりました」
――とはいえ、ネットで格闘技を観る人はともかく、これまで地上波で格闘技を観ていた層がネットまで入っていくのか? という疑問はありますよね。世間にどこまで届いているのかも含めて。
青木「僕個人の話をさせてもらうと、僕は地上波に出してもらっていた時期もあったんですけど、そのときは割とめんどくさいことのほうが多かったんですよ。というのも、地上波は刺さるゾーンが広いじゃないですか。自分が狙ってボールを投げても、自分の意図していない形で受け止められることも多かったんですよ。その点、ネットの場合は尺が自由ということもあるけど、刺したいところにピシッと刺せるんで、ストレスはないですよね。炎を瞬間的に大きくすることを考えたら地上波だと思うんですけど、そこをほしがらない覚悟さえあれば、実は幸せな空間が広がってる気はしますね」
北野「いま格闘技を取材しに来きている方たちって、僕らと同じくらいの世代か、僕らより上、あるいは、ちょっと下の世代なんですよね。でも、AbemaTVを観てくれている人たちは、取材している誰よりも若かったりするんですよ。だから、地上波ほど観られていないのも事実ですけど、若い人たちの間では違う動きが生まれているような感触もあるんです。たとえば、同じようなコンテンツをYouTubeにあげても、地上波『RIZIN』で活躍している那須川天心選手より、地上波では生中継がなくAbemaTVで大きな支持を得ているK-1選手のコンテンツのほうが視聴数が多かったりしますし。そういう意味で、我々の世代が捉えているのと、違うことが起き始めているんじゃないかと」
青木「確かに、支持層が若いというのは感じますね」
北野「青木さんの昔のキャリア、DREAM時代とか全然知らない人とかいませんか? ツイッター上とかで」
青木「全然多いですよ。『格闘代理戦争』で僕を初めて知った、みたいな。そういうことがよくあるので(笑)。でも、『格闘代理戦争』はホントに出ている人たち、作り手たちの愛に溢れてる番組ですよね。僕もすごく勉強させてもらったし、僕が関わった選手たちには、みんなに輝いてほしいなと思いますし」
北野「本当に、青木さんには番組の大きな部分を背負ってもらいました。次の企画はK-1編なんですけど、『青木真也はなぜ出ない?』っていう声をすごくツイッターとかで拝見するんですよ。僕らからすると、番組の顔を持って行かれたなっていう感じがしますね(笑)。お仕事をお願いして、母屋を取られた感じがありますよ」
3月31日(日) 15:00 〜 23:30
AbemaTV内「格闘チャンネル」にて放送
【番組URL】https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/B6feez4QprMoHR
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