ジブリ作品が初のミュージカル化! 「アニメのいいところをこっそりいただく」
2011年4月16日(土)~29日(金・祝)まで上演されるミュージカル「おもひでぽろぽろ」の製作発表記者会見が11月18日、都内の日本テレビ局内で行なわれ、出演者の朝海ひかる、杜けあき、三重野葵らが登壇した。
本作は、'91年に劇場公開したスタジオジブリの同名作品を、秋田を拠点として活動する劇団「わらび座」がスタジオジブリの協力のもと、初のミュージカル化。都会に暮らすOL・タエ子(朝海)が10日間の休暇をもらい、山形・高瀬に一人旅へ出掛ける。疲れ気味だったタエ子は、都会を忘れ、田舎での時間を過ごしながら、過去の自分と向き合い“自分らしさ”を見つけていく。
朝海は「まさか自分が大好きなジブリ作品に出れるなんて夢にも思わなかった出来事です。今は本当にワクワクして、そして、いい緊張感を持ってこの場に立たせていただいています。タエ子という役は、田舎を知らずに都会で育つわけなんですけども、10日間の休暇で自分の過去を次々に思い出しながら、未来へつながっていくとても人生で大事な10日間を一生懸命演じたいと思います」と興奮冷めやらぬ様子で出演について語った。
一方、タエ子の母とばっちゃ(山形弁でおばあちゃん)の二役を演じる杜は「対照的な役をさせて頂きます。どのくらい対照的になれるのか、今は未知の世界ではあるんですけども、生き方、土壌の違いの空気感、時間差、いろんなものをわたしの心、体を通して表現できればと思っております」とやる気十分な様子を見せたが、「ジブリ作品の美しい背景の雰囲気を役者が心のピュアさや、オーラなどで表現できるようにしなければと思うと重圧を感じるんですが、それを目標に頑張りたいと思います」と不安な心境も明かした。
また、演出を務める栗山民也氏の「ジブリ作品の空気感を舞台で生身の肉体でどのように展開できるのか、それが今後の課題。アニメーションのいいところは、こっそりいただいて、舞台でしかできないことを必死に作っていこうと思います」という発言に、会場は笑いに包まれた。
2011年4月16日(土)~29日(金・祝)
天王洲 銀河劇場
12月4日(土)からチケット発売
8500円(全席指定)