声優・本宮佳奈、大好きなクトゥルフ神話テーマの舞台出演「心にずしんと残る舞台に」
ーーなるほど。そんなクトゥルフ神話TRPGと日本近代史を織り交ぜるなど、面白いアプローチも魅力の聖地ポーカーズの作品ですが、実際にオファーを受けて、そして実際に稽古を通して、本宮さんにとってどんなところが魅力に映りましたか?
本宮「クトゥルフ神話と史実を織り交ぜて……と伺っていたので、難しいお話なのでは!? 私に表現できるのかな!? とドキドキでした。ですが、台本を読んで稽古を始めて、登場人物たちが出来あがっていくにつれて、一人一人がとても魅力的で、悩み苦しみながらも前に進もうとしている姿が見えるシーンがたくさんあり、心を揺さぶられています! この舞台のテーマは『絶望』。どんな絶望が皆さまを待ち受けているのか、楽しみにしていてください!」
ーー普段は声優として活動されておりますが、今回は声だけでない表現を求められる女優のお仕事。さらに生の舞台ですね。女優の仕事の楽しさや魅力、逆に大変なところなどあれば教えてください。
本宮「(舞台は)相手の目を見て、自分の熱を渡せるところが魅力でしょうか。自分の言葉が届いているかどうかも相手の反応でよく分かります(笑)。前のシーンの空気感を引き継いで、舞台という大きな空気を作っている一体感があることも素敵だと思います! 大変なのは、体の動かし方や表情です。共演の舞台俳優の方々の動きや表情、すごいです!! 私は、声に表情がついていかなかったり、うまく体で表現できなかったり……。ですが、そういう部分も含めた『表現』が楽しくて、勉強しながらも楽しく稽古させていただいております 。もちろん、そこをクリアした本宮で挑みますよー!!」
ーー「クトゥルフ神話TRPGチャンネル」のパーソナリティとして声優として、本宮さんのスキルや経験を今回の舞台にどう反映していこうと考えていますか?
本宮「“声優”を名乗らせていただいておりますし、たしかな発声で聞き取りやすく演じられたらと思っています。そして、声で表現できる場面では、存分に発揮していきたいなと思っております! 」
5月26日生まれ。埼玉県出身。血液型A型。声優として代表作はアニメ「けものフレンズ」(フェネック、オオアルマジロ)、「温泉むすめ」(有馬輪花)など。
●舞台「HOPELESS」
2019年4月3日(水)~4月9日(火)
築地本願寺ブティストホール
作・演出/榎原伊知良