DISH//アルバムをリリース!「自分たちの音楽を好きであることって、演る側としても大切だと思う」
DISH//の2年半ぶり、3枚目となるアルバム「Junkfood Junction」がついに完成! アルバムからの先行配信となった3曲(BiSHのアイナ・ジ・エンドとのコラボ「SING-A-LONG feat. アイナ・ジ・エンド(BiSH)」、UNISON SQUARE GARDEN・田淵智也楽曲提供の「ビリビリ☆ルールブック」、あいみょん楽曲提供の「へんてこ」)を含む全14曲(通常盤)は、正統派ロックから聴かせるバラード、そして彼らの持ち味の一つでもある、クスッと笑えるポップソングまで、まさに「中毒性」や「ごちゃ混ぜ」を意味する“ジャンクフード”にふさわしい仕上がり。前作「召し上がれガトリング」からの成長を全て注ぎ込んだという今作について、メンバーの北村匠海と矢部昌暉の2人にバンドを代表して語ってもらった。
DISH//の可能性を感じる、すごく新しいアルバムができました(北村)
――今作「Junkfood Junction」はDISH//にとって2年半ぶりのアルバムになりますが、どんなコンセプトで制作し始めたのですか?
北村:昨年末から制作し始めたんですけど、当初は今の僕らを詰め込みたいと思っていました。でも、レコーディングが進むにつれて未来を描きたいという想いが強くなっていって。DISH//の可能性を感じる、すごく新しいものになりました。
――そうなった理由として思い当たることはありますか?
北村:今回、新井弘毅さんに全面プロデュースしていただいてるんですよ。前回のアルバム「召し上がれガトリング」のときはメンバーが作った曲も入ってたんですけど、今回はほとんどが提供いただいた曲で。そのプロデュースも新井さんにやっていただいていて、それによって、今作には僕らを客観的に見た視点が沢山入っていると思います。メンバーが中心となって制作をしていたら、全く違うものになったかもなって。アルバムがまさに“ジャンクフード”ってキーワードでまとまった内容になったのも新井さんのおかげだと思います。
矢部:DISH//にとっては本当、大きな存在ですね。
――普段からいろいろとお話しされるんですか?
北村:リハにも立ち合っていただいてますし、もちろん普段から話したりもします。でも、ギター担当の僕らからすれば、天才ギタリスト。たまに昌暉のギターを持ってサラッと弾き倒して、横で昌暉が絶望してるっていう(笑)。
矢部:いやぁ、本当にすごいんですよ(苦笑)。ギターが好きで好きでたまらない、みたいな。でも、その一方で、マーケティングの視点でも練られていて。そういう意味では、DISH//というバンドを主観的にも客観的にも見られるのが、新井さんという存在だと思うんですよね。
――新井さんが描くDISH//像と、自分たちが描くDISH//像はもともと近かったんですか?
北村:プロデュースをしてもらい始めた当初は、必ずしも方向性が一致していたとは言えない部分もあったかもしれません。というのも、僕らは一昨年の元旦に(泉)大智が加入したことでバンドという形になったわけですけど、方向性を上手く捉えられなくなる時期があって。それを仮にズレと言うならば、そのチューニングがうまくできたのが昨年の1年間でした。特に年末に行った忘年会で、メンバーの頭の中でバラけていたパズルのピースが完全にハマった感があります。さらに、全員の気持ちが一丸となった上でこのアルバムの制作に入れたことは、すごく大きかったですね。
矢部:ちなみに、その忘年会の感じが、僕らメンバーが作詞した「乾杯」って曲の歌詞になってます。この日はスタッフさんも含めた〝チームDISH//〟で本当に熱い話をして。で、最終的に「みんなDISH//のこと大好きなんだな!」となって、歌詞にも<アイラブユー>というフレーズが出てくるんですよね。
北村:もう、そのまんまですよね(笑)。実はもともと歌詞は別であったんですけど、もっとリアルな自分たちを伝えたいと思って、書かせてもらうことにしました。あと、この曲のレコーディングは初めて、歌も演奏もメンバー全員で一斉に録ったんです。そういう意味でも、今の僕たちが出てる1曲になったと思います。
「Junkfood Junction」発売中 ソニー・ミュージックレコーズ 3000円(通常盤)
収録曲●This Wonderful World/僕たちがやりました/勝手にMy SOUL/へんてこ/理由のない恋ほか全14曲