松山ケンイチが「平清盛」の主演に抜てき!! 2012年大河を背負う!!
'12年1月よりNHK総合で放送開始の50年目の大河「平清盛」の主演発表会見が、11月25日同局で行われ、松山ケンイチが抜てきされたことが発表された。緊張の面持ちで登壇した松山が、役への思いを語った。
これまでの大河50年史で清盛は、仲代達矢ら名優4人が演じた。今回、5人目にして大河史上最年少で清盛を演じることとなった松山は、「主演の話がくる前に、ニュースなどで'12年は『平清盛』を大河でやることを知りました。その時、『ゴッドファーザー』のように作品を描くと知り、興味を持ちまして、ぜひその世界観を僕も演じたいと思い、マネジャーさんに問い合わせをしていただきました」と積極的な姿勢だったことを明かした。
清盛を演じる上では「(清盛の背景を)知っていく上で自分との共通点はまったくなく、近づけるように猛勉強中です。これまでの清盛が描かれている作品を見たり、資料を読ませていただいたのですが、清盛は、若いころから苦労していて、複雑な人生を送っているキャラクター。描かれていない部分がたくさんあると思うので、そんなところも細かく表現していきたい」と話し、また「25歳という年で一人の生涯演じるのは難しいと思いますが、これから出会うキャスト、スタッフとともに日本を元気にできるような作品にしていきたいと思います」と意気込んだ。
主演を抜てきされた松山は「清盛を演じるには、僕では若すぎると思いました。そんな中で、尊敬している先輩の中井貴一さんに相談を持ちかけたところ『大河はこれまで、50人しか主演がいないのだから覚悟をしてやったらいい』といってくれました。一人の人物の生涯を演じるということは、今はプレッシャーですが、挑戦したい気持ちです」と決意した様子。
クランクインは'11年8月ごろを予定。その中で、清盛として準備しておきたいことを質問されると「弓ですね。演じる上で大事なシーンがあるので。乗馬も清盛にとっては重要で、経験はありますが、より訓練する必要があります」と役者魂をのぞかせた。そして、家族のいなかった清盛が、海賊を征伐し、平家という大家族を築いていく。そんな作品の魅力を「コミュニケーションの薄さを感じる今、人とのつながりを再認識する必要がある。だからこそ、清盛の家族や(平家)一族のつながりを描き、強い意味を感じてほしい」とPRした。
また、清盛が活躍した場所として、厳島神社を建立した広島、平治の乱で勝利するなどした京都や、日宋貿易を本格化した港を建設した兵庫・神戸などがある。映画やドラマの撮影などで訪れたことがあると話す松山は「たいしたエピソードはないんですよ」と謙遜し「厳島神社は鹿がいっぱいいて、鹿と記念撮影をしました。それと、おみくじを引いたら大凶でした(笑)」と笑顔で語り、また「クランクインまでまだ時間があるのでそれまでに(清盛のゆかりの地へ)行きたいと思います」と明かした。
松山は、「無頼の高平太」と呼ばれた平清盛の生涯を若き時代から晩年の64歳までを演じる。武士が貴族のいいなりになっていた時代、実力で日本の覇者として登りつめ、海の貿易により新しい国作りを目指した清盛は、これまでは天下の大悪人として描かれてきた。そんな清盛を歴史絵巻から脱却。松山を通し、力あふれ生き生きと躍動する男として描き、武士としての礎を築いた清盛の、新たな英雄伝説を見つめる。
'12年1月スタート 毎週日曜夜8:00-8:45ほか NHK総合ほかで放送予定