その生き様で雄弁に語る沈黙アクター、現在のスティーヴン・セガールさんはこうなっている!<ザテレビジョン シネマ部>
そんなスクリーン上でのキャラに加え、副業で20年以上も警官業務をこなしている(彼の活動に密着した、ヤラセ感満載のドキュメンタリー・シリーズもあり)。またセガールは元々、日本滞在の経験があり、大阪弁も話せる。日本のテレビCMにも出演し、ユーモラスな個性をしっかりアピールしている。そんな親しみやすさが浸透したのが日本での人気の秘密といえるだろう。
しかし、実はセガールの人気は日本だけにとどまらない。アメリカとは何かと揉めているロシアでも、実は絶大な人気があるのだ。それを受けて、昨年8月にロシア政府から対米文化特使に任命されたのは記憶に新しいところ。あの仏頂面は言語の違いを超え、世界的に愛されていたのだ!
言うまでもないが、強い男は世界中どこに行ってもモテる。マーシャルアーツを得意とするセガールは、それをスクリーンの上で実践し続けてファンベースを広げてきた。ド派手な行為で話題を独占するのもスターだが、持ち前の個性に磨きをかけ続けて進化するのも、またスター。『刑事ニコ/法の死角』で世界中に披露された武術ベースの格闘アクションは、『沈黙の大陸』になると深化は歴然。『沈黙の達人』では武術に特化したマーシャルアーツの妙技をたっぷり拝ませてくれるのだから嬉しい。
WOWOWのセガール特集は、そんな彼の特異な個性に注目して見てほしい。きっとあなたも、以前よりもセガールのことが大好きになるはずだ!
文=相馬学
アクションとホラーをこよなく愛するフリーライター。雑誌や劇場用パンフレット、映画サイトなどでお仕事中。