王宮の敷き瓦800枚も特注!山崎賢人主演映画『キングダム』リピーター続出の理由を美術セットから探る
“映るかどうかわからないところまで”の徹底ぶり
力の入ったセットや小道具を背景に、俳優陣も持てる力を振り絞った。森さんは振り返る。「咸陽宮・王宮本殿内の玉座、柱、香炉などは、映るかどうかわからないところまでものすごく細かい細工が施されていました。床には、当時を再現するために、中国で800枚以上も作ったという敷き瓦。思わず『すごい』と声が漏れてしまうような超豪華セットで。ここでの信の戦いは、戦闘術をマスターしている格闘家の坂口拓さん演じる左慈が相手。本気で斬りかかる山崎さんの、倒されても、ぶっ飛ばされても、何度も何度も立ち上がる姿は、“まさに信”でした」
主演の山崎は、最新写真集「KENTO YAMAZAKI」(発売中)がAmazon書籍総合ランキングで9位にランクイン(25日現在)するなど、今や名実ともにトップ俳優の一人となった。そんな山崎自身もクランクアップ時には男泣きしたほど入り込んだという「キングダム」の世界。2度、3度と劇場に足を運ぶことで、その細部にまで行き渡るこだわりを楽しめる。そんなことも、同作がリピーターを生む要因のようだ。