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モー娘。プラチナエースの女優力に彦摩呂、衝撃!「田中れいなはエンターテインメントのフルコースや~」

2019/05/13 07:00

舞台「信長の野望・大志 夢幻 ~本能寺の変~」に出演する彦摩呂と田中れいな。最終章に向かう今の気持ちを聞いた
舞台「信長の野望・大志 夢幻 ~本能寺の変~」に出演する彦摩呂と田中れいな。最終章に向かう今の気持ちを聞いた


3部作を通し、役を成長させられる女優に


――田中さんは、信長サイドでは出ずっぱりらしいですね。

田中:それなんですけど、じっくり台本を読んでみたら意外にそうでもなかったです(笑)。

彦摩呂:いやいや、そんなことはない。ずっと出ていまっせ。

田中:だって、出ずっぱりと言ったら、ずっとメインで舞台上にいると思うじゃないですか。私のファンの方は、「悪ノ娘」や「ふしぎ遊戯」のときを上回る出番だと期待されているかもしれないし、それはちょっと大げさだったので訂正させてください(苦笑)。

でも、たくさん出ています! 「春の陣」「冬の陣」より出番はずっと多いし、セリフもものすごく増えています。新曲もありますし、彦摩呂さんも褒めてくださったので、歌はもっともっと頑張りたいと思います。

――「夢幻」にて今回の3部作は完結しますが、稽古を通してどんなことを感じていますか?

彦摩呂:「春の陣」「冬の陣」は、ここにたどり着くためのものだったと言っても過言ではない3作目。“平成の記憶”を持った武将がいることの意味、それは彼らの葛藤を深く深く描くことにあったのだと。歴史を知っているが故の、歴史に沿うべきなのか、反してでもなのか、という葛藤がこれでもかというくらいに表現されているんですよ。

彦摩呂は「市の成長過程を、彼女(田中れいな)自身がしっかり追えているんです」と語った
彦摩呂は「市の成長過程を、彼女(田中れいな)自身がしっかり追えているんです」と語った


田中:最終章ということで、人物の動向もびっくりするところがたくさんです。「この人、こんなことするの?」「そんなこと言う!?」って、稽古をしながら自分でも物語を楽しんでいる感じです。それだけに、「ああ、最後なんだな…」という実感が湧いてきて、寂しくなるときもありますね。

今でもたまに浅井長政様(亡くなった市の夫)とのシーンを思い出すんですよ。でも、ああしておけば良かった、こうしておけば良かったということばかりです。

「春の陣」のときは、着物での所作は難しいし、分からない時代言葉に頭を抱えて、自分のことだけでいっぱいいっぱいで、周りを見る余裕がなかったんですよね。他の人のことではなくて、人物の関係性をです。

1年経ってもまだ私がこんなに引きずっているということは、市は長政様のことをそれだけ愛していたということなんですよ。「だったら、あのときのセリフはもっと違う感情の入れ方だったのに!」って、イチからやり直したいくらいです。「信長」が始まった頃は、ここまでこの作品が私の心に残るものになるとは思っていなかったです。

彦摩呂:そういうれいなちゃんの成長が、市の成長でもあるんですよ。織田家の娘から始まって、長政の妻になり、茶々の母になり、今は織田家に戻って信長を支えている。そういう市の成長過程を、彼女自身がしっかり追えているんです。

役を成長させられる女優さんはすごいと思うし、れいなちゃんはいっぱいいっぱい言うてますけど、市は彼女以外は考えられないハマリ役ですわ。

武家の娘である腹のくくり方とか、れいなちゃん本来の強さと役がガチッと合わさっていたと思います。

「どうすればもっといい表現になるのか、今、それがどんどん頭に浮かんでくるんです」(田中れいな)。彦摩呂が語った“役の成長”をどう見せてくれるのか
「どうすればもっといい表現になるのか、今、それがどんどん頭に浮かんでくるんです」(田中れいな)。彦摩呂が語った“役の成長”をどう見せてくれるのか


――役の成長という部分、田中さん自身は意識していましたか?

田中:考えていないわけではないですけど、それを計算して、みたいな意識はしていないです。私の中では市であることに慣れていったという感覚で、あとはこの1年、お芝居への気持ちがどんどん高まっていったのが大きいと思います。

何がきっかけかは分からないんですが、あるときから舞台への本気度が上がっていった感じなんです。もちろん、それまでも本気で取り組んでいましたけど、そこからさらにその上が見えてきた、みたいな。

周りとのお芝居の合わせ方、セリフのひと言ひと言の意味を昔以上に考えるようになって、市の気持ちが私の中に自然に入ってくる感じなんです。

彦摩呂:役も歌も、感覚的につかんでんねん。前菜からメインディッシュ、スイーツまで、表現者として必要なことの全てを持っているからできることなんです。

――それを彦摩呂さんのフレーズで表すと?

彦摩呂田中れいなはエンターテインメントのフルコースや~!

下に続きます
■舞台「信長の野望・大志 夢幻 ~本能寺の変~」
2019年5月18日(土) 埼玉・戸田文化会館
2019年5月21日(火)~26日(日) 東京・シアター1010

【HP】https://nobunaga-stage.com/
【Twitter】@nobunagastage

■田中れいな公式
【HP】www.tanaka-reina.com
【Instagram】tanakareina.lovendor
【Twitter】@ganbareina11
【Blog】https://ameblo.jp/tanakareina-blog/

■彦摩呂公式
【Blog】https://ameblo.jp/hikomaro-blog/

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  • 舞台「信長の野望・大志 夢幻 ~本能寺の変~」に出演する彦摩呂と田中れいな。最終章に向かう今の気持ちを聞いた
  • 【写真を見る】特別に衣装稽古にも潜入! 今回もお市・田中れいなの歌唱シーンは必聴だ
  • 「殺陣は…どうでしょう(笑)。『まさか!?』のシーンはあります」と田中れいな
  • 「どうすればもっといい表現になるのか、今、それがどんどん頭に浮かんでくるんです」(田中れいな)。彦摩呂が語った“役の成長”をどう見せてくれるのか
  • 彦摩呂は「市の成長過程を、彼女(田中れいな)自身がしっかり追えているんです」と語った
  • 彦摩呂は「宗久チームにもご注目を」とアピール。今回は茶室を離れ…
  • 足利義昭を演じる加藤凛太郎(奥)。相変わらず楽しませてくれ、稽古中、見守る演者たちは笑いをこらえていた
  • 上杉謙信を演じる根本正勝。「冬の陣」で見せた圧巻の殺陣は、今回も大きな見せ場に
  • 信長の小姓・森蘭丸(高岡裕貴)。史実では信長を守るため本能寺の変で討ち死にしたとされている
  • 毛利輝元(田渕法明)、石田三成(影山達也)ら、今回から登場する有名武将たちにも注目
  • 「冬の陣」にてこの先の歴史を知った徳川家康(竹石悟朗)はどのような行動を起こすのか
  • 敵か味方か。謎に包まれていた明智光秀(谷佳樹)の行動の根幹にあったものとは
  • オープニングパフォーマンスの振りには、これから始まる物語のさまざまな人間模様が刻まれている
  • こちらは新衣装で舞う、お市・田中れいなのオープニングパフォーマンス。稽古のためハンドマイクだが、本番ではヘッドマイクとなる
  • 織田信長役の鶏冠井孝介(右)と明智光秀役の谷佳樹(左)。明智の謀反はどのようにして起こるのか
  • お市の娘・茶々を演じるのは元AKB48の前田亜美。成長した茶々には、ある感情が芽生えていた
  • 製作発表会で「結婚したくない!」と拒否っていた柴田勝家との関係はどうなる?
  • 主演・織田信長役の鶏冠井孝介。さらに傾(かぶ)いた新衣装にも注目
  • 「れいなちゃんのこの小さい体に、表現者としての全てが詰まってるんです」(彦摩呂)
  • 田中れいなが「えええっっ!!!」となったシーンとは? ちなみに記者は、彼女が言うのとは別のシーンでも二度三度と驚かされた
  • 「“織田”と“明智”、両サイドの物語を絶対に見てください!」(田中れいな)
  • SIDE織田とSIDE明智。表裏となる2つの物語を見ることで、両者の全てが明らかになる
  • 5月18日(土) 埼玉・戸田文化会館にてプレビュー公演を実施。5月21日(火)~26日(日) 東京・シアター1010にて、SIDE織田とSIDE明智の2パターンの公演を回替わりで上演する

関連人物

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