「無事に終わってほっとした」有安杏果の人生の記念になったライブ
有安杏果が3月24日に都内で開催したライブ「有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」の模様が、5月19日(日)にテレ朝チャンネル1で放送される。同ライブは、有安の1年ぶりとなる芸能活動再開の第1歩となる記念すべきライブで、有安の復帰を心待ちにしていたファンが会場を埋め尽くした。
今回、有安にインタビューを行い、ライブを終えた感想やライブでの裏話、休業中の生活、今後の活動の展望などを語ってもらった。
――新たな1歩を踏み出す意味のあるライブを終えてしばらくたちますが、ライブを振り返って現在の心境は?
「今の率直な感想としては『ほっとした。ライブをやってよかったな』というのと、『迫って来ている次のライブに向けて準備しなきゃ!』という感じです。1度自分を“ゼロ”にして、そんな中で『もう1回ライブをやりたい』という思いに駆られて挑戦したライブだったのですが、『やるからには死ぬ気で頑張らないと!』と思って時間がある限り準備をして挑みました。でも、これまでに経験したことのない“普通じゃない緊張”というものを味わったので、無事に終わって『ほっとした』という気持ちが強いです」
――ライブ中、緊張されているようには感じませんでしたが?
「1曲目はずっと足がガクガク震えていて、自分でもびっくりしたくらいなんです。実はライブの4日前くらいから緊張で眠れなかったんですよ。だから、最近はすごくよく眠れています(笑)」
――かつてない緊張はどういった不安から来たものだったのでしょう?
「『お客さんが来てくれるのか?』というのもありましたし、『“有安杏果”という表現者としてどこまで通用するのか?』というのもありました。また、お客さんだけじゃなく私のライブに関わってくれる人、みんなに『来てよかった、関わってよかった』って思ってもらえるのかという不安もありました」
――緊張から一転して、MCではファンの方々の声に思わず涙が込み上げてらっしゃいしました。
「ステージに上がるまでは『込み上げてくる思いをなんとか抑えてしっかり歌おう』と思っていたのですが、ステージに上がってお客さんの顔を見たら泣いている方もいらっしゃって思わずもらい泣きしそうになって…。加えて、まさかもう1度ライブができるなんて思っていなかったので、『私のためにお客さんが来てくれて、その夢が実現しようとしている』と思ったら息が詰まってしまって。それでも『MCまでは頑張ろう』と思って歌い切ったら、こらえていたぶん我慢できなくなって(涙が)あふれてしまいました。(MC前の)1、2曲目の顔はめっちゃこわばっていると思います(笑)」
――この1年はどのように過ごされていたのですか?
「仕事が終わってから大学の勉強や曲作りなどをしていて夜ふかしぎみだったので、まずは生活のリズムを正しました。放送している時間に見ていた深夜の音楽番組なども、今では『こんなに遅い時間だったんだ。録画して寝よう!』ってなっちゃって(笑)。あとは、ちゃんと毎週ジムに通って、たまに友達と富士急ハイランドに行ったり、家族で温泉旅行にも行きました。前はみんなが私のスケジュールに合わせてくれていたのですが、今は私がみんなのスケジュールに合わせるようになりました。『今度遊びに行こうよ!私はいつでもいいよ』って(笑)。あ、あと、アロマ検定を取得しました!大学を卒業したら絶対取ろうって思っていたので」
――では、充分なリフレッシュ期間を経ての再始動だったのですね。再始動されてからはのんびりもできなくなったのでは?
「ライブ当日(3/24)に、私のオフィシャルファンクラブ『スマイルーム315』がオープンしまして、最近はファンクラブのサイトばっかり見てます(笑)。実は私が大好きな作家さんにサイトのデザインをしてもらったので、見るたびに癒やされるんですよ~。ダイアリーもけっこう書かせていただいていますし、ファンの方からのコメントも全部読んでます。写真付きのコメントもたくさんあって、ファンの方をすごく近くに感じられるので、いつも楽しみにしています。皆さんもぜひチェックしてみてほしいです!」
――今後の活動の展望は?
「(仕事とプライベートの)オンとオフをちゃんとバランスよく切り換えられるように、自分のペースでやっていければなと思っています。内容的には音楽活動を中心に、大学で学んだ写真でも何か表現できたらなと思っています」
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!
「ライブに行くってけっこうハードルが高いと思うんです。ライブの日をチェックして、チケットを買って、その日のスケジュールを空けて…って。そんな中で、テレビを通してたくさんの人にライブを見てもらえる機会をいただけて本当にうれしいです。私の人生においても記念となったライブですし。見に来られなかった人や私を知らない人が番組を見て、1mmでも私に興味を持ってくださって『次、ライブに行ってみよう!』って思ってくれたらうれしいです。また、見に来てくれた人ももう1回お家で、あの時の感じを思い出してもらって一緒に共有できたらなって思います。私のこわばっている顔も見てもらって(笑)」
文=原田健 撮影=中川容邦