<名取裕子>27年間演じてきた二宮早紀に孫誕生「“孫育て”しながら事件を解決」
――今回は鑑識員役で室井滋さん、管理官役で阿川佐和子さんが出演されます。お二人の印象はいかがですか?
室井さんとは何度か共演したことがあるのですが、彼女は常に最初から本気。様子見なんてまったくせず、はじめから全力で役を出してくるスゴイ女優さんだなと思います。
今回もリハーサルの段階から全身で役に入り込んでいらしたので、おっと思いました。相変わらずエネルギーも素晴らしいし、それでいて感情の変わり目もきめ細やかに演じていらして…室井さんが出てくださってドラマに深みが出たなと思いました。
阿川さんは、檀ふみちゃんと3人でとっても仲がよくて、プライベートでご結婚のお祝いもしていたので、久しぶりにお会いできてうれしくなっちゃいました。
佐和子さんも「陸王」(TBS系)から「女優って面白いね」とおっしゃっていて、今回は身長的に一番小さいのに一番“偉い”役に挑んでくださいました(笑)。
静かでクールなせりふ回しで、管理官の高圧的なところをよく表現されていましたよ。それにしても阿川さんは文章は書ける、キャスターもできる、女優もやられる、嫁にもいかれる…これではちょっと立場がありませんので、私も阿川さんに負けないように頑張りたいと思います(笑)。
――今作の見どころ・意気込みをお願いします。
本作では、“パワハラ”や“働き方改革”など今どきの話題が事件に絡んできますが、今はとても難しい時代ですね。
ベテランが若手に仕事を伝える時、きちんとコミュニケーションを取らないとパワハラになってしまうことがある。
働き方改革もあって、いくら時間がかかっても納得いくまでやりたいということもダメだったりする。コンプライアンスや法令は守らなければいけませんが、やはり信じられるのは目に見えない思い…。手を伸ばしてその思いをちゃんと伝えていくのが大事なことだなと思います。
早紀でいえば、事件を解決して被害者の無念を晴らしたい…そういう思いが壁を乗り越えていくというところを皆さんにお見せしていきたい。
これからもこのシリーズでは、見終わった後、「明日もまた頑張ろう」「真面目に働いて生きていこう」と思えるような作品を目指していきたいなと思います。
6月23日(日)夜9:00-11:05
テレビ朝日系で放送