「深見を実写にすることは可能なのか…?という不安は持っていて…」(桜田)
――ご自身が演じる役について教えてください。
福原:リサは自分が好きって思ったら、真っすぐブレずに進める姿は見ていて格好良いなと思います。1~10話まで見ていく中で、素直で天真らんまんな性格なところなど、リサの魅力がたくさん出てくるので、いろんなものを持っている女の子なんだなという印象があります。
桜田:深見を実写にすることは可能なのか…?という不安は持っていて…。とんでもないことに自分はなってしまうのではとドキドキしています。深見の内面的な良さ(優しさ、包容力、真面目な部分など)、人と人が出会ってこの人のために生きていこうと思う温かさはブレないように実写化したいです。また、“ダンディー”や“ジェントルマン”なところは自分も勉強しながら深見に近づけたらと思っています。
――お互いの印象はいかがですか?
福原:優しい!以前ご一緒させていただいた「グッドモーニング・コール」(2016年)の撮影現場ではお兄ちゃんみたいな存在で、ずっと優しくて…深見さんみたいな包容力があると思います。今回“オトナ”なシーンも多い作品が初めてなので緊張や不安はあるんですけど、通さんとは共演したことがあるのでその安心感があります。
桜田:二人でポスター撮影をした時に、割と近い距離になったんですけど、「グッドモーニング・コール」でご一緒していた時は、将来こういう役を一緒にやるのを想像していなかったので緊張しました。これから一緒に作品を作っていく仲間として、覚悟がなきゃできないものなので頑張りたいなと思いました。
――福原さんはリサと同じ20歳ですが、同い年の役で自身の恋愛観にリンクするところや違うなと思うところはありますか?
福原:似てる部分が多いと思います。私できるかな、大丈夫かな…という緊張感はいつもより大きかった気がします。見てくれる方もどういうふうに受け止めてくれるか…原作ファンの方もたくさんいらっしゃるので、その方に、役にぴったりと思ってもらえるように頑張りたいです。
――桜田さんは、30歳の役でご自身と近い年齢ですが、いかがでしょうか?
桜田:完璧な役なので、自分にとっては背伸びをしないとやれないような作品だと思っていて。少女漫画の中に出てくる男の人って、いろんな人の理想が詰まっている存在だと思うんです。
それを生身の人間が演じるに当たって、リアルに映る部分もあれば漫画だからこそいいなと思える部分もあると思うので、監督はじめスタッフの方々とともに現場でのお芝居も合わせてみて、ドラマとしての「コーヒー&バニラ」の正解を目指したいと思っています。僕も極力、漫画の良さを失くさないようにはしたいので、必死に深見さんになるにはどうしたらいいんだろうと意識しています。
なので最近他の作品を撮影していても、格好良いなと思う年上の俳優さんを見るようになってしまって…。「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)で共演した向井理さんが、周りに気遣いできるところとか、めちゃくちゃ格好良いなと思って。このお仕事をしていると身近にも格好良い男性がたくさんいらっしゃるので、僕自身それを投影できるように研究して深見を演じたいと思ってます。