清原果耶「動き方などを落とし過ぎないようにしました」
――「なつぞら」の放送はご覧になりましたか?
役作りの参考のため、千遥の幼少期のシーンだけ少し見させていただいたんですけど、それ以外は見ていないです。千遥は5歳の時になつと咲太郎とは離れてしまって、二人がどのような表情でどのように生きてきたかということを、私自身も知らない方がよりピュアに千遥として生きられるのではないかと考えました。
――千遥はどういう女の子ですか?
過酷な人生を生きてきた女の子ではあると思うのですが、悲観的なイメージが大きく目立ち過ぎるのは少し違う気がしました。
声のトーンや動き方、目の配り方を落とし過ぎると、かわいそうに見えてしまうのではないかと監督に相談させていただいて、動き方などを落とし過ぎないようにしました。
決して、幸せ全開の女の子ではないんですけど、一つ一つ丁寧に生きてきた千遥の人柄や、千遥にも育ててきてくださった方がいることを意識して、その流れを踏み外さないようにという思いで演じました。
――東京からなつに会いに北海道へ向かう千遥の思いはどのように考えますか?
会いたいという気持ちが一番大きいと思います。ですが、千遥もなつと会って“その先”が想像できる年齢なので、会えたら嬉しいなという感情と“その先”への思いの間で葛藤もあったのではないでしょうか。