震災に見舞われた石川県の小さな町を支える女子ソフトボール部に密着
能登半島地震で被災した石川・門前町にある石川県立門前高校の女子ソフトボール部に3年に渡って密着取材した青春ドキュメンタリー「私たちの時代」が、12月30日(木)にフジテレビ系で放送される。
'07年3月25日、震度6強の能登半島地震が発生。地震は石川県の人口8000人弱の小さな町・門前町を直撃し、人々はすべてを失った。そんな落胆と絶望の町の中を、胸を張って駆け抜けていく少女たちがいる。彼女たちは町の唯一の高校・石川県立門前高校の「女子ソフトボール部」の若者たちだ。同校は、インターハイや国体に幾度となく出場を果たしてきた名門チーム。彼女たちは町の誇りであり、女子高校生が町を支えてきた。だが、門前高校は、過疎化の進行に比例して生徒数が激減し、県の教育委員会は廃校を検討。しかし、女子ソフトボールの活躍がそれを阻んでいた。そんな町を、地震が襲った。地震発生時、部員たちは練習試合のために遠征先の金沢におり、難を逃れた。地震で被災してから、わずか2週間後、まだ地震の傷跡が残る高校のグランドで彼女たちは練習を再開。それが町の再生と復興の物語の始まりだった。
石川・七尾の出身で石川テレビの今村亮ディレクターは「取材先の門前町までは車で1時間ほどの近さです。門前町、門前高校、そして女子ソフトボール部を取材していく中で、監督の室谷妙子先生、コーチの道ますみ先生の生徒を思う気持ちや教師としての在り方、そして生徒たちの生き生きとした表情や姿に胸打たれました。故郷や人々から、多くのことを教えられながらの番組制作でした」と取材を振り返る。また、フジテレビの横山隆晴プロデューサーは「わたしたち日本人の原風景は今もしっかりとあって、それをわたしたちが少しだけ忘れているのかもしれません。石川県・奥能登。ひたむきに生きている高校生たちがいて、それを懸命に支えようとしている大人がいます。不安、自信喪失、暗く沈むことしの年末に、全国の皆さんへこの番組を贈ります」と同番組をアピールした。
12月30日(木)昼0:00-2:30 フジテレビ系で放送