「ずっと“ととのい”ながら撮影していた感じ(笑)」
――撮影中はほとんど裸だったのでしょうか?
裸でしたね(笑)。一応、人様に見せられる裸にしておこうと思い、トレーニングはしましたが、肉体をお見せするのが目的のドラマではないので、鍛えるのはそれなりに(笑)。
――現場はどんな雰囲気でしたか?
原田さんと三宅さんと3人で、ずっと“ととのい”ながら撮影していた感じでした(笑)。たぶんスタッフさんも“ととのって”いたんじゃないかと思うんですよね。すごくゆったりした時間が流れていたので。
――とても穏やかな現場だったんですね。
はい。それから、3人の会話の内容や掛け合いが面白いので、笑いでNGになることが結構ありました。ただ、三宅さんは笑わないんですよ! 三宅さんはカットが掛かってから笑うんです。でも、原田さんと僕はダメで、原田さんに「お互いゲラだよね?」と言われたんですけど、ツボに入ると目が合うだけで笑ってしまいました(笑)。
――ところで“ととのう”は今作のキモですが、どんな状態を指すのでしょうか?
“サウナ→水風呂→休憩”という第1話で紹介したサウナの入り方を繰り返すと、血中の酸素が脳にたくさん送り込まれて、一種のトランス状態のような多幸感を味わうことができるんです。
一度“ととのう”を味わうと、もうあれ以上のものはないと思えてしまうほど気持ちがいいんです。この作品でサウナにハマり、今では2~3日に一度は行かないとダメになってしまいました(笑)。
――どんなタイミングで行かれるんですか?
自分の中から信号が来るんですよ。「サウナ行けよ」みたいにピコンピコンって。作品終わりに役を抜くときにも適していると思いますし、撮影の間でも行きます。今日は思い悩んだな~とか、うまく行かなかったなーというときに。お芝居って正解がないので、監督がOKを出してくれても、自分の中でもっとこういう目線があったなとか、もっとこうできたなと反省するときがあるんですよね。
僕はどちらかというとポジティブ派で、翌日にはすぐ切り替えられるんですけど、監督からいただいたアドバイスにうまく応えられなかったなーって自分を追い詰めてしまうときがあるので、そういうときは行くようにしています。