五関晃一、余裕の“眼帯アクション”も「強がっちゃった」単独初主演舞台「奇子」が開幕
A.B.C-Z・五関晃一が主演を務める舞台「奇子」が東京・紀伊国屋ホールで開幕。五関と梶原善、演出の中屋敷法仁が取材に応じた。
敗戦直後の東北地方を舞台に、大地主・天外家の遺産相続をめぐる争いを描く手塚治虫の衝撃作を舞台化。五関は主人公の天外仁朗役で単独初主演となる。五関は、「僕一人が舞台に立っているのを見るのは初めてだと思う」と、先日死去したジャニー喜多川氏の話題を。「僕へのダメ出しの8割9割が『YOU、ちっちゃいよ』なんですよ、身長が。YOUだけちっちゃいとか、何枚も衣装を着込むとよけい小さく見えるみたいで、YOUは着ないでくれって」と生前のダメ出しを明かし、「(奇子役・駒井)蓮ちゃんもすごく背が高くて、スタイルもよくて。インソールをずっと入れさせてもらってます」とまさかの告白。何センチ盛られているかは「そこまで詳しくはちょっと!」と取材陣を煙に巻いていた。
梶原が「自分はゆとりがなかったんですけど、(五関は)割と余裕しゃくしゃくでやってらっしゃった」と持ち上げると、五関は「1人でのアクションシーンは全然、余裕を持ってやらせてもらいました」と振り返り。今回の役柄で特徴的な、付けっぱなしの黒い眼帯については、「稽古の1日目は、確かに終わったあと、酔ったりしていた。遠近感がわからなくて」と明かすも、「強がっちゃったところもあるんですよ。いろんな素材を用意していただいて、透けるやつとか、両目と変わらないくらい見えるものもあったんですけど。それだと動きとか、ステージ上で嘘が出るんじゃないか。偉そうなこと言って(今回の黒い眼帯を)用意してもらいました」と、演技派らしいこだわりを見せていた。
演出の中屋敷は「五関くんのいいところは、ホントに文句を言わないところ」と五関を絶賛。「分厚い原作に僕のめちゃくちゃな演出、できないだろうなって思うことばかり要求していたのに、苦労を苦労と思わず、傍から見るとノリノリでやってる感じに見える」と明かし、「こんなに好きな原作を、こんなに好きな役者さんで、僕の演出で。夢を見ているみたいです。この五関くん、ホントにかっこよくて」と喜びを爆発させた。
東京公演は7/28日まで。8/3土、4日には大阪・サンケイホールブリーゼにて公演。
~7/28 東京・紀伊国屋ホール
8/3、4 大阪・サンケイホールブリーゼ