藤木直人『若干プレッシャーも(笑)』太宰治の遺作「グッド・バイ」“その先の物語”を描く
「KERA CROSS」シリーズの第2弾公演「グッドバイ」が、2020年1月~2月に上演されることが決定。演出は生瀬勝久が務め、藤木直人、ソニン、そして生瀬らが出演する。
超スピードでロマンチックな“恋愛狂騒劇”
「KERA CROSS」は、演劇界をけん引する劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)による過去の名作戯曲を、才気あふれる演出家たちが新たに創り上げるシリーズ。
鈴木裕美演出、鈴木杏ら出演による第1弾「フローズン・ビーチ」が、7月25日から上演されている。
そんな中、早くも第2弾が発表に。舞台「グッドバイ」は、太宰治が新聞連載を予定し13回分まで書きながらも、入水自殺を受けて絶筆となった未完の遺作小説をベースに、KERAが全く新たなドラマを紡ぎ出した、KERA初のラブコメ作品。
原作では描かれなかった“その先の物語”を、太宰からバトンを継いだKERAが見事に描き切った、超スピードでロマンチックな“恋愛狂騒劇(スクリューボール・コメディー)”となっており、演出は文士の連行役としても出演する生瀬が担当する。
2015年にはKERAの演出で上演され、第23回読売演劇大賞で最優秀作品賞、優秀演出家賞(KERA)、最優秀女優賞(小池栄子)、さらに平成27年度芸術選奨 文部科学大臣賞(KERA)も受賞するなど、ファンの記憶、そして演劇史に残る傑作となった。
藤木演じる主人公・田島周二は、妻子を田舎に残して東京で暮らす雑誌編集者だが、その体裁の裏では闇商売で儲け、10人もの愛人を抱える不埒な男。
しかし、そんな田島もいつしか妻子を東京に呼び寄せ、女たちと別れようと思い始めていた。そんな折、ソニン演じる怪力で大食いの美女・永井キヌ子と出会ったことで、珍騒動が展開することになってしまう…。
なお今回、「KERA CROSS」第5弾までの演出家ラインアップも発表された。
第3弾は「作:KERA×演出:河原雅彦」、第4弾は「作:KERA×演出:三浦直之(ロロ)、第5弾は「作:KERA×演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ」となる。
<スタッフ>
原作:太宰治(「グッド・バイ」)
脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:生瀬勝久
<キャスト>
藤木直人、ソニン、生瀬勝久ほか
<公演スケジュール>
2019年1月11日(土)~13日(月)東京・かめありリリオホール
2019年1月16日(木)山形・山形市民会館
2019年1月18日(土)新潟・長岡市立劇場
2019年1月21日(火)広島・JMSアステールプラザ
2019年1月23日(木)~26日(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2019年1月28日(火)香川・レクザムホール(香川県県民ホール)
2019年1月30日(木)~31日(金)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2019年2月2日(日)福島・パルセいいざか
2019年2月4日(火)~16日(日)東京・シアタークリエ
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