役作りのために17キロ増量! 超ストイックな若手俳優・眞栄田郷敦に接近<インタビュー>
「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)で、ラグビーチーム・アストロズに新風を吹き込む七尾圭太を演じ、本作がドラマ初挑戦ながらも、圧倒的な存在感を放つ眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)。そんな彼にインタビューを行った。
「大泉洋さんはじめ、経験豊かな方々とご一緒できるので、学べることがいっぱいあります。今のところ、自分の全ては出せてるかな」
12歳までアメリカで育っていることから、英語はペラペラ。今回の役との共通点も多い。
「七尾はニュージーランドからの帰国子女という点が自分と近いですし、ラグビーで一度挫折を経験しているところも共感できます。僕も学生時代はクラシックのサックス奏者になりたいと思っていたのですが、大学受験で挫折を経験したので」
本作のオーディションを3回も受け、役作りのために、体重を増やしたというストイックさは、C・ベールら米国俳優並みのスケールを感じさせる。
「確かに、海外の人の仕事に対する向かい方を基準にしているところはあります。『ノーサイド・ゲーム』のオーディション時、周囲がラグビー経験者で体がめちゃくちゃ大きい方ばかりだったので、体はしっかり作っていかないとな、と。今は鍛えて17キロ増量して、最終目標は22キロなので、あと5キロです(笑)」
父は国際的スター・千葉真一。とかく家族を引き合いに出して語られることも多いが、本人は涼しい顔。
「全然カラーが違うので、自分と家族を比べることはないです。でも小さいころから父には『何をするにしてもトップを狙えるように努力しろ』と言われて育ったので、影響は多少あるかと。この道に進むと父に話したら、『俺らを抜ける存在になれ』と言われました」
“大器”の夢は大きいはず。そのことを彼に尋ねると。
「そうですね、でも一番大事にしているのは、きょうの撮影を100%で表現すること。その積み重ねで、最終目標を達成したいです」
取材・文=mugbug