八乙女光&伊野尾慧が“戦争の記憶”を届ける「架け橋的な役割をできたら」
八乙女は寄せられたエピソードについて、「バーベキューしていたらおじいちゃんがセミを捕まえてきて、セミの羽をもぎとり、みんながお肉を焼いている横でセミを焼いて食べていたという投稿は衝撃的でしたね」と語る。
ロケでは戦時中の食生活について取材を行ったが、「地面に生えていたよもぎを食べたのですが、かめばかむほど苦くて…。でも聞いてみると『当時は味がないものも多かったから、味がするだけでおいしかった。味がするということが大切だった』というお話が印象的でした」と撮影を振り返った。
伊野尾は「『らじらー!―」でこういう企画をやったからこそ、戦争という話題にしづらいことについて家族に聞いて、投稿してくれたということがうれしかったですね」とリスナーへメッセージを。
そして、「戦争の話を自分のおじいちゃんやおばあちゃんに聞く機会はなかったので、実際に戦争を経験した人からお話を聞ける機会は非常に貴重なものだと思いました。
当事者の方の言葉を実際に取材で聞くのは僕も初めてだったので、すごく刺激的でしたね」と、自身が戦争体験を聞いた感想も語った。
また、番組を通して戦争体験について聞くことの大切さを知ったという八乙女。
「個人的には(戦争について)知らないまま世代が代わっていってしまったら同じ過ちを繰り返してしまうと思っていて。“つなぐ”ことによっていかに平和が大事なことかを知るべきだなと思いました」と話す。
それを踏まえ、伊野尾は「今回は『NHKスペシャル』のセット内で『らじらー!―』をギリギリまで放送するということで、戦争を教科書でしか知らない世代のリスナーの方たちを戦争がテーマの今回の『NHKスペシャル』につなげられるような、架け橋的な役割をできたらなと思います」と意気込みを語った。