南沢奈央「ケンカのシーンで思いっきり蹴ってしまいました(笑)」
NHK総合にて2月19日(土)に放送される、「ドラマスペシャル 迷子」の会見が1月に都内で行われ、脚本を担当した前田司郎をはじめ、出演者の南沢奈央、金井勇太が出席した。
同作は、迷子になった外国人のおばあさんを助けようと奮闘する人々の心の交流を描く。女子高生の猪野ミキ(南沢奈央)と大学生の相田雅夫(金井勇太)は、都会で道に迷ったおばあさんを助けようと、通訳をしてくれそうな人を探して珍道中を始める。迷子のおばあさんを巡り、都会の人々が心を通わせていくという物語。
女子高生のミキを演じる南沢は「今回は何度もリハーサルをさせていただいて、金井さんや弟役の岡田廉くんとは撮影に入る前から仲良くなれたので、いい空気が作れたかなと思います」と撮影を振り返った。
ミキの友人で大学生の雅夫を演じる金井は「このドラマは、食品に例えると余計な着色料とか添加物が入っていない、すごくオーガニックな作品だなと思って、好感がもてました。実際にできたものを見ていると、いつの間にか話に引きこまれてしまって、この人たちは一体どうなっていくんだろう、と思えるような作品になっていました。これは特殊な効果音や派手な編集の力ではなく、アナログな役者の力や、監督の演出の力、脚本の力がものすごくストレートに伝わってきて、オーガニックで健康的な作品だと思いました」と力強く語った。
役作りのための苦労について、南沢は「廉くんとは、蹴ったり、追いかけまわしたり、本当に仲良くならないとやれないようなシーンが多かったので、空き時間にはできるだけ話すようにしていました。でも、ケンカのシーンの中で私が廉くんのことを思いっきり蹴るところがあるんですが、それはかなり痛かったみたいで、その後は距離を置かれてしまって切なくなりました(笑)」と撮影の裏話を明かした。
作品について南沢は「おばあさんを巡ってみんなが必死に動き回ってる姿を見て、こういう風に人のために動ける人がいるんだなと思うと、すごく救われたような気持ちになれました。人に手を差し伸べることって、すごく勇気のいることだと思うんですけど、このドラマを見て、自然にそういうことができたらいいな、とみなさんに思ってもらえたら、私はうれしいです」と視聴者にメッセージを送った。
脚本の前田は「最近は、現代社会が沈みこんでいて、悪いことがいっぱい起こっているような報道がなされているために、人を見ると悪い人に見えてしまうんですけど、その辺にいる大抵の人はいい人で、すごく悪い人ってそんなにいないと思うんです。そういったことを見た方が思ってくれればいいなと思いました。多分、思ってくれるのではないかと思います」と期待を込めて作品をアピールした。
2月19日(土)夜9.00-10.15 NHK総合で放送