ディカプリオはリックを演じるに当たってたくさんの俳優をリサーチしたそうで、「未知の世界に入り込んだ感じだった」と言い、「監督は映画マニア。ものすごい知識の宝庫で、いろんなものを紹介している。この映画はハリウッドという場所の祝福、お祭りだと思う」と断言。
続いて「私たちの愛した作品に貢献していた俳優たちの多くは忘れ去られていると思う。リサーチしたことで知らなかった人たちのことが分かった。時代とともにどんどん映画作りが変わっていく中で、ハリウッドは魔法のような世界だと思う。リサーチしたことは私にとって素晴らしい経験になりました」と感謝した。
また、劇中のストーリーにかけて「とんでもない奇跡が起きたことは?」という質問も。
タランティーノ監督は「9本も映画を作ることができた。たくさんの素晴らしい機会を与えられて、1人のアーティストとして映画を作られているのが、本当に幸運。そのことを忘れないようにしていきたい」と真摯(しんし)にコメント。
ディカプリオもタランティーノ監督に同意し、「この業界を知っているので、俳優業でいられるのがどれだけ大変か分かります。世界中からたくさんの人が夢を追い掛けてハリウッドにやってくるけど、なかなかその夢をかなえられないのが現状。
僕はラッキーにもL.A.で育ったので、学校に行ってオーディションに行けた。今仕事がある俳優であること、そして自分で選択肢があるのが俳優として奇跡だと思うし、それに本当に感謝している」と思いを明かした。
取材・文・撮影=TAKAMI