――武井さんとの共演で印象に残っていることは?
撮影の合間だったと思うんですけど、武井さんに「泣くお芝居ってどうやってやるんですか?」って聞いたことがありました。
――なかなかストレートな質問!
今考えると、よく聞けたなって思うんですけど(笑)。その時に武井さんから言われたのは「台本に“泣く”って書いてあったら泣かなきゃ、泣かなきゃって必死になっちゃうと思うけど、涙が流れなくても気持ちの方が大事だから」と。
だから「無理して泣こうと思わなくてもいいよ」って教えてくださったんです。
――それはすてきなアドバイスですね。
すごくうれしかったです。それで思い出したんですけど、この前「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」(テレビ朝日系)で、いもっちゃん(井本彩花)と共演した時に同じことを聞かれたんですよ!
――井本さんからお芝居について?
「泣くお芝居ってどうしたらいいんですか?」って。
――おぉっ~! それで、どんなアドバイスを?
私が武井さんに教えていただいた言葉をそのまま伝えました(笑)。
――職人の“技”の伝承みたいですね(笑)。
ちゃんと、私も武井さんに同じことを教えてもらったと伝えましたよ(笑)。でも、私に相談してくれたことがものすごくうれしくて。
今、いもっちゃんは15歳で、あの時の私と同じ年齢。すごくかわいく思えて、もっともっと頼りにされるよう頑張らなきゃって思いました。
――2019年もあと4カ月。やり残したことはありますか?
今年は、オタクやラッパー、漫才師などいろんな役に挑戦することができました。
これから撮影に入る作品も社会派というか、割とシリアスな感じなので女優としては充実した1年だったなと思います。個人的には勉強したいという欲がどんどん強くなってきて。今は歴史に興味があります。
本もたくさん読んで、これからもっともっと知識を増やしていきたいです!
取材・文=月山武桜