飛ばねえサメはただのサメだ! カルト的人気を誇るサメ映画「シャークネード」の楽しみ方<ザテレビジョン シネマ部コラム>
2013年に誕生し、空からサメを降らすトンデモ発想で大フィーバーした「シャークネード」(9月9日夜10:45 WOWOWシネマ )。見事シリーズ化を果たして、毎年1作品をリリース。重ねた数字は「ジョーズ」の”4”を超えてなんと“6”。 サメ映画史上に残る人気シリーズだ。
レディー・ガガやサイモン・ペッグが「シャークネード」についてツイートし、実現こそしなかったがダニエル・ラドクリフも「サメにつぶされる役なら出たい」とインタビューで答えるなど、著名人に与えた影響も数知れず。2018年に最終第6作「シャークネード6 ラスト・チェーンソー」(9月14日深夜0:00 WOWOWシネマ)で惜しまれつつ感動のフィナーレを迎えたものの、製作会社のアサイラムはTwitter上で続編を匂わすアンケートを取り、2019年の8月にはマレーシアのテーマパークSUNWAY LAGOON に“SHARKNADO ALIVE!”なるアトラクションも誕生してしまった。
いまだ「シャークネード」フィーバーはサメやらずな状況なのだ。
これまでのサメ映画で大きなウェイトを占めていたのは、サメが襲ってくる“恐怖”という概念。しかし、本シリーズではそんなものは二の次三の次。「今回はどんなブっ飛んだものが観られるの?」という“興味”に置き換えてしまった。そのイチバンのポイントは、何と言ってもサメが空から降ってきて人を襲ってくること。ありえない? いやいや、それがいいんです! しかもその数は大量(いや、大漁か?)で、とにかく次から次へと降ってくる。
さらにシリーズが進むにつれて場所もどんどん海から離れていく。サメ映画なのに…。