中井貴一の知られざる素顔に迫る!2世俳優としての苦労や亡き母とのエピソードも
第二の父と慕う超大物俳優とは
家族でたった1人の男性となった中井を、幼少の頃から厳しく育て上げた益子さんは3年前に他界。
益子さんは中井が「ふぞろいの林檎たち」、「武田信玄」、映画「ビルマの竪琴」(1985年)といったヒット作品に次々と出演しても、その演技について、「俳優として、まだまだ」と一切褒めてくれなかったという。
そんな益子さんは亡くなる直前、中井と一対一で向き合い、あることをお願いする。
そこで、母について「殴られた思い出しかない」と語ったほど厳しく育て上げられてきた中井は、不覚にも泣き崩れてしまったことを告白。これまで家族にも話してこなかったことが初めて明かされる。
さらに中井が語ったのは、日本では2004年に公開された中国映画「ヘブン・アンド・アース 天地英雄」に、日本人としてたった一人だけで参加した際のエピソード。
中国西部の新疆ウイグル自治区で撮影された作品だが、その過酷な環境やスケジュールに俳優人生最大の挫折を味わったと当時を振り返る。
ついに我慢も限界を超え、撮影途中だったにもかかわらず、帰国を決意しホテルで荷物をまとめていた際に、日本から一本の電話が。
かけてきたのは、超大物俳優T。彼に「こらえろ」と諭された中井は、荷物を戻し最後まで撮影を乗り切ったという。
中井が“第二の父”と慕う、その超大物俳優とは誰なのか。そして、超大物俳優からもらった「宝物」に込めた、中井の特別な思いとは。坂上との対談で、中井の知られざるエピソードが次々と明らかになる。