ザテレビジョンのための描きおろしイラストも披露! 芸人・本多修の新たな笑いの表現「パラデル漫画」とは?<インタビュー>
今までお笑いのネタを作ってきたのと同じ、芸人としての発想で作ったんです
――謹慎を受けて意気消沈するのではなく、逆に創作意欲が湧いてきた、というのが面白いですね。
本多修:今となっては、吉本に対して「謹慎処分にしてくれてありがとうございます」と言いたいです。いや全然、嫌味でも何でもなく、素直に感謝してるんです(笑)。正直言うと、謹慎になる前の1年半くらいは、「このまま漫才をやってても頭打ちだな」なんて思いながら、惰性で芸人を続けてたところもあったんですよ。だから、何か他のことをやってみようという気持ちになる、いいきっかけになったと思ってるんです。
――本多さんは、そもそも前向きな性格なのでは?
本多:そうかもしれませんね。あんまり思い悩むこともないし、「これが無理なら、こうしよう」みたいに、切り替えは早いタイプだと思います。パラデル漫画にも、そういう性格がちょっと反映されていて、ぱらおは超ポジティブ思考なんです。頭が取れちゃったりするんですけど、ポジティブだから、取れた頭を便利に使ったりとか(笑)。
――DVDにも収録されている「紙に描いた絵の人をいじめてたらめっちゃ怒ってきた」も、ブラックなストーリーではありますが、最後の“NG集”を見てほっこりしました。
本多:NG集は、ピクサー映画でもやっている“作り込んだNG”って面白いなと思って、挑戦してみました。
実はこの「めっちゃ怒ってきた」は、言ってみれば、パラデル漫画第1号みたいな作品で。一番最初は、先ほどお話しした「踊ってみた」系の動画を2本作ったんですけど、リツイートは300くらいで、当時としてはもちろん上出来すぎるくらいの反響があったんですけど、もっと上を狙いたいなと思って考えているうちに、自分が描いたキャラクターをいじめていたら、反撃されてボコボコにやられちゃうっていうのはどうかなと。それで3週間くらいかけて作ったのが、この作品です。
――つまり、最初にバズった作品ということですか?
本多:はい、リツイートが一気に増えて、最終的に9万リツイートになりました。要所要所に笑いどころを入れたりだとか、僕の中では、今までお笑いのネタを作ってきたのと同じ頭の使い方というか、芸人としての発想で作ったんですね。表現の方法は全然違うんですけど。だから余計にうれしかったです。
発売中 / 1800円+税 / よしもとミュージック
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