映画「八日目の蝉」主演の井上真央「ようやく解放される!」
4月29日(金)から公開される映画「八日目の蝉」の完成披露会見が都内で行われ、出演者の井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子と、原作者の角田光代、成島出監督が出席した。
同作は、'10年春に壇れい主演で連続ドラマ化もされた、直木賞作家・角田光代のベストセラー小説の映画化で、本当の親子のきずなを問い掛けるヒューマン・サスペンス。
主演を務めた井上は「作品を愛している方が多いので、すごく責任を感じていました。“今の自分に何ができるのか”と、悩みながらもこの役と向き合えたことはとても良い経験になりました。終わったときは“ようやく解放されるんだ!”とも思いました(笑)」と心境を明かした。
本作が出産後初の仕事となった永作は、母親役を演じ「赤ちゃんとのシーンが多かったので、子供を多少なりとも知っていたことが良かったと思います。扱い方が分からなかったら今回の作品は別ものになっていたような気がします」と分析した。
井上との共演シーンが多かったという小池は「井上さん演じる恵理菜と共に、自分の過去に向き合いながらどう未来に進んでいくか、という部分を演じるのが難しくて、井上さんに助けてもらいながら撮影しました」と感謝。一方、井上が「小池さんの、お芝居に対しての姿勢が素晴らしかったので、わたしはそこに頼ってばかりでした」と存在の大きさを明かすと、小池は恐縮ぎみに。
自身初の長編サスペンスが映画化された原作者の角田は「映画の話って大抵、途中でなくなったりするので、今回も実現しないんじゃないかなと思ってました(笑)」と本音をもらしたが、「最初は小説と比べて見ていたんですが、途中から小説のことなんてすっかり忘れてのめり込むように見て、泣きました」と、作品の出来に太鼓判を押した。
4月29日(金)から全国ロードショー