シンガーソングライター・岸洋佑「現場で会った俳優としての亮は“吉沢亮さん”だなというか(笑)」【インタビュー前編】
9月25日に2ndミニアルバム「THE ONEMEN’S」をリリースしたシンガーソングライター・岸洋佑。今作の1曲目を飾る「ごめんね」は、つんく♂が作詞を手掛けており、“令和のシングルベッド”に仕上がっているほか、ミュージックビデオには岸の高校時代からの親友で俳優の吉沢亮が出演しているなど、注目を集めている。「この曲で人生の勝負を掛けたい」と意気込む彼に、今作の制作秘話と、今月25日からスタートするツアー「YOSUKE KISHI PRESENTS “THE ONEMEN’S”LIVE」について語ってもらった。
「ごめんね」はちゃんと女々しい曲になりました(笑)
――2ndミニアルバム「THE ONEMEN’S」が9月25日にリリースされました。リリース直後(※取材時)の心境としては、いかがでしょうか。
岸:正直な気持ちとしては、もう次!ってなりましたね。次っていうのは、10月25日にから始まるツアーであったり、12月に上演されるミュージカル「湘南美容クリニック presents クリスマスキャロル」だったり。ミュージカルに出るのは初めてなんですよ。なので、もう次だなって感じになっちゃってます。でも、今回の「THE ONEMEN’S」では予約会イベント(「こんなにまわっちゃってごめんね〜超特盛の旅〜」)を全国20か所以上で開催させてもらって。自分なりにですけど、一人一人に届けることができたと思うので、良かったなぁと思ってます。
――アルバム1曲目を飾る「ごめんね」は、つんく♂さんが作詞をされています。紙資料には“令和のシングルベッド”とも謳われていますが、現在26歳の岸さんはシャ乱Q世代ではないですよね?
岸:そうですね。でも、今までつんく♂さんのいろいろな曲をカバーさせていただいていて、そのときの周りの方の評判がすごく良かったんです。「シングルベッド」はもちろん、TOKIOの長瀬智也さんがドラマで演じた役の桜庭裕一郎として歌った「ひとりぼっちのハブラシ」でも、すごくいいねって言っていただけて。これもたまたまつんく♂さんが作った曲だったんですよね。それで、(評判がいいのは)どうしてだろう?って考えたとき、どちらの曲もめちゃくちゃ女々しい曲と言いますか(笑)。もしかしたら、自分にはそういう女々しい曲が合うのかもしれないと思って、思い切ってつんく♂さんにお願いさせていただくことにしたんです。そのときに僕からリクエストさせていただいたのが、“令和のシングルベッド”だったんです。
――実際につんく♂さんから届いた歌詞を見たときの印象はいかがでしたか?
岸:ちゃんと女々しいなって思いました(笑)。「シングルベッド」の歌詞って、おそらく女性が読んでいい気持ちはしないと思うんです。今回の「ごめんね」の歌詞も、母や妹に見せたら、イヤだわ〜!と言っていたので、その時点で満点です(笑)。特に<ごめんなさいって言ってほしいのかい? 言うだけで良いなら 何度でも言うよ>というフレーズ。これ、女性は大嫌いですよね(笑)。でも、それを書けちゃうところが、つんく♂さんのすごいところ。僕だったら絶対に書けないです。やっぱりつんく♂さんは、女々しい歌詞を書かせたら世界一だなとあらためて思いました。
――女性には共感されない歌詞だと思いますが、岸さん自身はこの曲の男性に共感できますか?
岸:こういう男っているようなとは思いましたけど、僕じゃないなという感じでした。僕は自分が悪いと思ったらすぐ謝っちゃうし、ありがとうとか、愛してるとかも結構言葉にしちゃうタイプ(笑)。なので、この曲では主人公の彼の気持ちを代弁しているという感覚で歌っています。
楽曲情報
「THE ONEMAN’S」発売中 日本コロムビア 2200円