『ボヘミアン・ラプソディ』 “クイーンを超えたクイーン伝説”を語る―マーティ・フリードマン×増田勇一×レイザーラモンRGスペシャルトーク
RG「ほかのメンバーもみんな似てましたけど」
フリードマン「だから、すぐ信じちゃったんですね。みんな似てるから、納得して、すぐ映画の世界に入り込んじゃった」
増田「違和感がなかったですよね。僕、ロジャー役のベン・ハーディさん以外の3人のキャストが来日した時にインタビューさせてもらったんですけど。そのとき僕が『こういう音楽モノ映画は、どんなに演奏シーンを頑張っても、僕らが見たら俳優さんにしか見えないことが多いんです』って言ったんです。そうしたら、3人ともみんな黙っちゃったんだけど、その後に『だけど、この映画はそんなことないですね』って言ったら、急に大喜びで『ありがとう! ありがとう!』って」
RG「上手いな~、増田さん(笑)」
増田「でも、ホントに演奏シーンも違和感なかったですよ。マーティさんから見たら、違うよって部分があったかもしれないけど」
フリードマン「いや、そんなことない!」
増田「なかったですか?」
フリードマン「もう、完全に信じ込んだ。それは撮り方が上手かったから。ギターの教則ビデオじゃないから、映画だから、そんなにきれいに手元まで見せなくていいから。彼らは完全にバンドマンに見えたよ。だから、ホントに演奏してるかどうかなんて関係なくなっちゃう」
増田「いや、プロ中のプロのマーティさんにそこまで言ってもらえたなら、安心しましたよ(笑)」
フリードマン「ギタリストから見ても、全然分からなかった」
増田「あの4人が、本物のバンドに見えましたもんね」
RG「見えましたねぇ」
増田「もちろん、最初に出てきた時は、『フレディ、そんなに似てないな』とも思うワケですよ。ところが、観ているうちにだんだん違和感なくなって、最後には『こっちのほうが本物なんじゃないかな?』って思っちゃうぐらい(笑)」
RG「僕はこの映画を観て、フレディってこんなに歯が出てたんだって気付いちゃって。それまでフレディを出っ歯だと思ったことがなかったのに、この映画で本人が出っ歯を気にしてたことまで知って。おかげで、今や本物のほうの映像を観ても、歯が気になって仕方ないですね(笑)」
増田「でも、主演のラミ・マレックのフレディの成り切りぶりは、すごいですよね。文句のつけようがないというか」
フリードマン「ホント、すごかった。もともとフレディ・マーキュリーは、そんなにメディアに出てくる人じゃなかったんですよ。だから、映画の中でしゃべってるシーンとか観ても、『本人と違う!』って思わなかった。例えば、あれがエアロスミスのスティーヴン・タイラーだったら、彼はいつもメディアに出てるから、俳優が真似しても『っぽくない!』って思うよ(笑)」
RG「ただ心配なのは、ラミ・マレックさんが上手すぎたから、彼が今後、別の映画に出ても、俺らは『フレディ・マーキュリーだ!』って思っちゃう」
フリードマン「ですね~! ちょっと困るんじゃない?」
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取材・文=八木賢太郎