NHKが避難所にテレビ、ラジオ、安否伝言用ツールを設置
東北地方太平洋沖地震の発生に伴い、NHKは、被災地の避難所にテレビとアンテナの設置を進めている。これは、情報の入手が困難な避難所でも、より迅速に正確な災害情報や安否情報を入手することができるようにするため。設置されるテレビの台数は、NHKが用意した35台に加え、JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)から支援された700台超に上るという。なお、電力の供給が困難な避難所へは電池式ラジオの配布を始めている。
また、この作業に併せ、「携帯電話を利用した安否伝言ポスト」の設置も進行中。この機材は、携帯電話のメール機能を使って、安否の情報を避難所から、東京・渋谷のNHK放送センターへ伝送するというもの。「発信者名と住所」、「伝言を出したい相手の名前と住所」、「メッセージ」などを書き込んだ安否カードを、備え付けの携帯電話で写真を撮り、メールを使ってNHKに送信。NHKで担当者が、メールで送られてきた内容を“安否情報放送”用端末に入力することによって、教育テレビ、BS2、NHK-FMで安否情報として放送され、教育テレビ(デジタル放送のみ)、BSハイビジョンのデータ放送に掲載される。この「携帯電話を利用した安否伝言ポスト」は、NHKの技術局受信技術部が独自に開発した。