佐藤隆太、初めての“朝ドラ”で「新しい挑戦ができていると思うと、とてもうれしい」
佐藤隆太、草間役は「自分にとって新鮮です」
――役柄について注目してほしい点などはありますか?
草間は、心のどこかに傷のようなものを抱えていて過去につらい思いもしてきている人なので、そういう自分の経験があるからこそ、きっとヒロインの喜美ちゃんを含め出会った人に対しても思いやることができるし、つらさや痛みを分かってあげられる人物なのかなと思います。
喜美ちゃんにとっても、草間との出会いや再会が何かいい刺激になればいいなと思っています。物語の序盤では喜美ちゃんに、そして、川原家の皆さんに救ってもらって立ち直っていきます。
手を差し伸べてもらった分、これから先、川原家や喜美ちゃんに対して、自分ができることをして恩返ししていきたいと思っているのでしょうね。
ただ、ずっと川原家にいるわけではないんですよね。謎の旅人なので(笑)。旅立っては、また戻ってきます。その戻ってきたときに月日が流れていて、お互いに前よりも成長できていたり、これまでとは違った出会い方をしていくようなので、それが楽しみです。
現代のドラマだと「謎の旅人」という設定など、なかなかありませんよね。ちょっと懐かしさも感じる肩書きというか、演じがいがあります。できれば「この人なにを考えてるんだろうな」と視聴者の人に考えてもらえるようなたたずまいができればと思うのですが、僕自身の「素」がすごく分かりやすい人間で、すぐ顔に出るタイプなので(笑)。
そういった意味でも、草間のようなタイプの役を演じることは自分にとって新鮮です。初めて参加させていただく“朝ドラ”で、新しい挑戦ができていると思うと、とてもうれしいです。
――収録に参加して、現場の印象はいかがでしたか?
戸田さんが演じる喜美子が、すごくしっくりきます。戸田さんと初めて会ったころ、彼女はまだ10代だったと思います。当時からちゃんと芯を持っていて、今回の喜美ちゃんにシンクロします。
明るくて一緒にお芝居をしていて気持ちのいい方なので、おかげさまで現場に行くのが楽しいです。