チャン・ツィイー、東京国際映画祭に「とてもレベルが高かった!」明確な性格付けの要望も
「喜劇 愛妻物語」で脚本賞を受賞した足立監督は、クロージングセレモニーでは“本業”での受賞を喜び、濱田岳、水川あさみらキャストとスタッフ、そして「コンペの中では珍しい、ただ笑えるだけの喜劇」を選定したことへの感謝を述べていたが、「さっき壇上で言うべきだったなって思ったのは、20年間、妻に浴びせられ続けられた罵声がこの映画のセリフになったので、彼女に深く感謝しているということです」と笑顔に。
自身がモデルの売れない脚本家が主人公の物語だけに「(この受賞は)映画本編の最高のエンディングですね。奥さんには報告されましたか?」と水を向けられると、「まだしてないです。携帯電話をかばんに入れて預けちゃったから…」と、まさに劇中そのままのキャラクターで取材陣の笑いを誘っていた。
また、海外の受賞者たちからは、それぞれの日本映画との関わりも多く語られた。主演男優賞と監督賞の二冠に輝いた「ジャスト6.5」のサイード・ルスタイ監督(イラン)は故・黒澤明氏、グランプリに輝いた「わたしの叔父さん」のフラレ・ピーダセン監督(フランス)は故・小津安二郎氏の名を挙げ、ピーダセン監督は「企画を通すとき、もし、小津安二郎監督がデンマークで映画を撮るなら? とアピールした作品です。特に『東京物語』『早春』が好きです」と語った。
「第32回東京国際映画祭」各賞受賞作品、受賞者と製作国は以下の通り。