糸曽賢志監督の劇場アニメ初作品「サンタ・カンパニー~クリスマスの秘密~」「コルボッコロ」が、11月29日から同時上映。天月-あまつき-が「サンタ・カンパニー」に出演する他、「コルボッコロ」では主題歌を担当している。
「コルボッコロ」は、さまざまな文明や宗教が混在する世界を舞台に、不思議な力を持つ巫女(みこ)の血を継承する14歳の少女・鈴(西野七瀬)が、自然の精霊・コルボッコロ(大森日雅)と出会い、自分のあるべき姿を考え、進むべき道を模索していくSFエコファンタジー。「サンタ・カンパニー」とのつながりがあることも明らかにされており、同時上映で両作を楽しめる内容になっている。
「ザテレビジョン」では、天月にインタビューを実施。主題歌「アイビー」を歌う「コルボッコロ」について聞いた他、10周年イヤーとなった天月の2019年と今後について語ってもらった。
声優・西野七瀬を絶賛
――まずは「コルボッコロ」をご覧になった感想からお願いします。
世界観が僕としてはすごく大好きなんですよ。日常なんだけど日常では全くない中で、女の子(鈴)がちゃんと自分の信じる道を決めて進んでいく。僕自身がやりたいことがなかったころの人生から、今こうやって一つ一つ選択して、今こういう活動までつながってきたところもあるので、何か思うところもたくさんありました。
それにコルボッコロもかわいいですし、そういう部分もすごく楽しませていただきました。そして、自分が作らせていただいた曲が流れた時はすごくうれしかったです。
――「アイビー」は映画のために作られた曲なんでしょうか?
お話をいただいてから作りました。劇場で流れるというところと、世界観が決まっている曲だったので、サビに向けて開けていくような曲にしたいなというのと、背中を後押しするような曲にしたいというところを重視しました。
――主人公の鈴を演じている西野七瀬さんは(本格的な)声優初挑戦となるそうですが、ご覧になってみていかがでしたか?
とてもすてきでした。例えば、劇中で(声だけで)リアクションを取らなければいけないんですけど、そういうのって日常では意識しないんですよね。“反応する”ということって。それを劇中でやらないといけない時って結構大変だったりするんですけど、それをやっていらっしゃったので、僕は「すごいなぁ」と思いながら見ていました。(練習を)頑張られたんだろうなというのが伝わってきましたね。
――実際に西野さんにお会いした事は?
ないです、ないです(笑)。でも、ドラマは見ていました。この間も「あなたの番です」(2019年、日本テレビ系)とか。
――天月さんは声優、そして歌手と声のお仕事をされていますが、心掛けていることなどはありますか?
音楽はもちろん一人でもいろいろできますし、僕は最終的にはバンドメンバーやスタッフさんなど、いろいろな方に力をお借りして表現をしているんですけれども、声優作品ではキャラクターや原作などに付随してやらせていただくわけじゃないですか。自分自身ではないというところがあったりするので、そこでは「このキャラクターはどういうことを考えているんだろうなぁ」とか、何も分からない状態でも「身長や年齢はどれくらいなのかなぁ」とか、そういうところは自分で一つ一つ考えてやらなければといつも思っています。
やっぱり、なるべく自分の中で情報が多ければ多いほど演じやすくなりますから。
11月29日(金)より東京・シネマート新宿、シネリーブル池袋ほかで公開
※同時上映「サンタ・カンパニー~クリスマスの秘密~」
原作・脚本・監督・アニメーション制作=糸曽賢志
主題歌=天月-あまつき-「アイビー」
声の出演=西野七瀬、大森日雅、原奈津子、小見川千明、茶風林
▼公式サイト
http://www.coluboccoro.net/