桜庭ななみ「『お姉ちゃんなんて嫌い!』と言いながら本当はすごく好き」
――ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点などはありますか?
台本をはじめて読んだときに、とにかくお父ちゃん(常治)の印象がすごかったんです。「なんでこんなにワガママなの?お金の使い方も荒いし、お酒も飲むし!でもどこか愛きょうがあってかわいらしい部分もある…」と、そしてその時「あれ、これって直子にどこか似てない!?」と思いました。
自由奔放だけど、かわいらしい部分が直子にもあって、お父ちゃんのDNAを100%受け継いでいる。似た者同士だからこそ、お父ちゃんと直子は、ぶつかってしまうんだと思います。
実際に私にも姉と弟がいるので、直子と共通しているところはあります。やっぱりお姉ちゃんに頼ることもたくさんあるし、妹だからお姉ちゃんに譲ってもらうこともたくさんあるし、だからこそワガママでいられる部分もあると思うんですね。
直子も「お姉ちゃんなんて嫌い!」と言いながら本当はすごく好きなのだと思うので、そういったところもちょっとした表情でみせられたらいいなと思っています。
――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがでしょうか?
戸田恵梨香さんは、喜美子にすごく似ていらっしゃると思います。喜美子はどんなことでも笑いに変えて楽しくすることができて、戸田さんもどんなシーンも明るく変えられる方で、家族の雰囲気も明るくしてくださいますし、そばで見ていて私も楽しい気持ちになります。
戸田さんは、ワンシーンワンシーンすべてに神経を走らせて、セリフの一言ひと言の意味をしっかり考えていて演じられていて、私もとても参考になります。戸田さんからアドバイスをいただくことも多く、自分にないものをすごく引き出してくださるので、とても勉強になっています。