さんま「あ、こいつジミーいける」
――今作は“仇討ち”がテーマということで、中尾さんはさんまさんを追い掛けるという役どころですが…。
中尾:楽しくて面白いシーンはさんまさんにお任せして、僕はお芝居を一生懸命やるだけです。
――お芝居で見せていくということですね?
中尾:そんなかっこいいものではないですけど(笑)。
さんま:結構、お見せになるんですよ(笑)。
中尾:そんな、見せていくっていうほどじゃないです。
さんま:中尾もそうですけど、山西(惇)、八十田(勇一)、ぬっくん(温水洋一)たちが、かなりコントっぽく演じてくれるので。お笑い芸人たちとやる時とは違う新鮮さがありますね。
――共演者としての中尾さんの印象は?
さんま:「PRESS~プレス~」っていう舞台の時に、冒頭のシーンで中尾の一人しゃべりがあったんですよ。それが非常に軽妙で、5分ぐらいの長ゼリフをひょうひょうとやっている姿を見て安心したんです。
その後、2人で絡む芝居をやってみて、「あ、こいつジミー(大西)いける」って思ったんです(笑)。
中尾:(笑)。
――舞台本番中に思ったんですか?
さんま:中尾にジミーをやらそうと思ったのはその時ですね。
――「PRESS~プレス~」は7年前の作品ですから、結構前からドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」の構想はあったんですね?
さんま:もともと映画でやろうと思ったんですけど、Netflixさんとのご縁でドラマ化することになったんです。「七人ぐらいの兵士」の時も、中尾が狼にかまれて死ぬというシーンがあったんですけど、そこは僕が遊ぶシーンでもあるんです。
その時の中尾の芝居を見て、「コイツ、ジミーできるわ」っていう確信を持ちました。
中尾:あの瞬間にですか?あんなにたくさんお客さんがいたのに?(笑)
さんま:いや、もう分かるやないか。こことここで笑いが来るっていうのは。
中尾:そんな余裕があるんですか?
さんま:初日ちゃうぞ(笑)。何日か経った時に思ったんや。
中尾:僕はもう、あのシーンが来るたびにヒヤヒヤしていました。
さんま:あのシーンは、普段の僕とジミーのやり取りがそのまま出ている感じだったんですよ。僕が好きなことをやって、ジミーが「それ何ですか?何を仰っているんですか?」っていう関係性が中尾ともできていたような気がしたんです。
ずっとジミーの役を誰にしようか悩んでいたので夢がかないました。やっぱりドラマなのでお笑い芸人じゃなくて、ちゃんと演じてほしいという気持ちがあったんです。
■東京公演
2020年1月10日(金)~1月31日(金)
Bunkamuraシアターコクーンにて上演
■大阪公演
2020年2月20日(木)~2月26日(水)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演
脚本:福原充則
演出:水田伸生
出演:明石家さんま、中尾明慶、山西 惇、温水洋一、八十田勇一、犬飼貴丈、吉村卓也、加瀬澤拓未 粂川鴻太 佐藤来夏、佐藤仁美