公開中の映画「SP 革命篇」の舞台あいさつが3月26日、都内で行われ、出演者の岡田准一、堤真一、松尾論、神尾佑と、波多野貴文監督が登壇した。
同作は、フジ系で'07年11月~'08年1月に放送された人気ドラマの劇場版で、昨年10月に公開された「SP 野望篇」に続く完結編。井上(岡田)ら、警視庁警備部警護課第四係のSPたちは、上司・尾形(堤)が腐敗した国家を立て直すべく決行したテロに立ち向かう。なお、本作の収益の一部は、FNSチャリティーキャンペーンとして東日本大震災の復興支援の募金に当てられる。
舞台あいさつでは、キャストたちそれぞれが、東日本大震災の被災者の方々にエールを送った。
岡田は「この作品を通じて、四係の闘う勇気が震災に遭われている方々の勇気になれば、これ以上にうれしいことはないです」とあいさつ。さらに「これからは元気が大事だと思っています。皆さんが少しでも笑顔になっていただけるよう、僕たちも自分たちができることをやっていければと。一日でも早い復興と復旧をお祈り申し上げます」とメッセージを。堤は「今回の震災でいろんなことを考えました。電力、食うこと、温かいこと、これまで忘れがちだったと思います。わさわさしましたが、それも大事。自分たちの革命のために、この経験を生かしていきましょう」と、神妙な面持ちで明かした。また、阪神・淡路大震災の経験があるという松尾は「街の復興はもちろん、心の復興にも長い時間が掛かります。一刻も早くどっちの復興も進めてもらって、この映画をたくさんの方に見ていただける日が来るといいなと思います」と、思いを込めて語った。
福島・いわき出身の神尾は「今、この瞬間も現場で復興に向かって闘っていらっしゃる方々、原発の方々、自衛隊の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。僕の実家はいわき市で、幸いなことに家族も無事でしたが、原発で自主避難をしていて、いつ生活が戻るのかも分かりません。『SP』が勇気を与えられればと思っていますし、一日も早く笑顔で生活できる日が戻るよう心から祈っています」と現場の人々をねぎらった。
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