「シティーハンター」の北条司「60歳の僕が撮っても後悔しないで(笑)」
「シティーハンター」の原作者でおなじみの北条司。彼が初の総監督を務める映画「エンジェルサイン」が、11月15日(金)より劇場公開する。また、映像配信サービス・ひかりTVで、公開日と同日の夜7:30より本作が提供される。
映画「エンジェルサイン」は、全編を通してセリフを用いず、映像と音楽でストーリーが展開。これは、世界108の国と地域から寄せられた「サイレントマンガオーディション」応募作品から選ばれた5作品と、その物語を繋ぐ北条司自らが描き下ろしたオリジナルストーリーで構成された長編オムニバスのためだ。
映像と音楽でストーリーが展開するため、言語も国境も超えて、世界中の人々が共感できる内容となっているところが、本作の最大の特徴であり見どころの一つだ。
総監督を務めた北条司は、総監督を引き受けた理由を「ちょうど連載が終了したいいタイミングでしたし、面白そうだからやらせていただくことにしました。ただ60歳にもなる僕が映画を撮っても面白くないんじゃないかという気持ちが心のどこかにあったので、 “後悔しないでくださいね”とは言いましたね(笑)」と語る。
本作の特徴である“セリフがない”ことで、脚本ではなく絵コンテやVコンテから映画を作ったという。その辺りに関しての苦労について尋ねると「セリフがない映画ですから、僕としては脚本があるという方が違うんじゃないかと。ただ構図などは予め提示した方がスタッフにも役者にも分かりやすいと思いました。みなさんプロなので、僕のイメージを絵コンテで伝え、あとはみなさんのイメージでやってください、という感じでした」と優しい笑顔で教えてくれた。
また、自身は映画をよく鑑賞するか尋ねると「映画は好きでよく観ます。特にマンガでは表現できないような作品が好きですね。高校生の時に見た『ウエスト・サイド・ストーリー』には衝撃を受けました。戦いのシーンを歌とダンスでやってしまう斬新さがすごく気に入りました」と語った。