北村匠海らが完成報告&ヒット祈願「モヤモヤしたものを抱えた10代のみんなに届けば」<ぼくらの7日間戦争>
12月13日(金)より全国公開されるアニメ映画「ぼくらの7日間戦争」でW主演する北村匠海、芳根京子に加え、劇中で2人のクラスメートを演じる人気声優・鈴木達央、そして本作のメガホンを取った監督の村野佑太が、11月20日に東京都内で行われた本作の完成報告会見&ヒット祈願に登場した。
「子どもたちが古い石炭工場を秘密基地に、大人から離れて1週間のバースデーキャンプを過ごす」という物語になぞらえ、今回の会見はまるで映画の中に入り込んだような廃工場風のスタジオで行われた。
主人公・守の声を演じた北村は、スタジオの雰囲気に触れ「ワクワクしますね。彼らも映画の中でこんな感じだったんだなぁと実感しています。不思議な感じですね(笑)」とコメント。
ヒロイン・綾の声を演じた芳根も「作品の世界に自分が飛び込めた感じがしますし、とてもうれしいなと思います」と語った。
2人のクラスメート・壮馬を演じた鈴木は「普段僕らはスタジオの中で画面を見ながら想像することが多いので、リアルに何かを用意していただけるというのはなかなかないので、すごくうれしいですね!」と述べた。
また、今作が映画デビューとなった村野監督は、このような会見セットに「映画のロケハンに行ったことを思い出しますね。懐かしい(笑)」とコメント。
今回の作品に込めた思いについて聞かれると「原作やかつての実写映画で育った世代と、主人公の守くんたちと同じ10代の子どもたち、そのもっと下の世代、それぞれの世代でいろんなメッセージを受け取れる映画になっているんじゃないかと思います。
守くんたちは特別な力を持った子どもたちではありません。だからこそ今の子どもたちに向けて、『あなたたちに向けた映画です』と伝えられるものになっていると思います」と語った。
MCから、実写映画「ぼくらの七日間戦争」(1988年)の主題歌、TM NETWORKの「SEVEN DAYS WAR」のアレンジ版が劇中の重要な場面で使用されていることが語られ、その意図を聞かれた村野監督は「主題歌は別の方にお願いさせていただいているんですけど、前作へのリスペクトもありますし、いちファンとして7日間戦争と言ったら『SEVEN DAYS WAR』は欠かせないだろうというのが自分の心の中にあって。いろんなところにお願いして今回実現したので、うれしく思っています」と楽曲への熱い思いを伝えた。
完成版を見た北村も「こうやって語り継がれていくんだなと思いましたね。(実写)映画が88年の公開で、僕が97年生まれなので、生まれていなかった時代の素晴らしい音楽が自分たちの作品に使われているのを聞くと、7日間戦争も『SEVEN DAYS WAR』も、形を変えてこれからも受け継がれていくのかなと感じて、すてきな仕事ができているなと思いました」とコメントした。
芳根も「前回から引き継がれているものがあるっていうのは、1本軸がつながっている気がしますし、この次に出てくる7日間戦争が楽しみです」と語ると、鈴木は「子どもの頃、実写映画を見ていた思い出があります。今回完成したフィルムを見て、曲が流れて来た時に涙がこぼれてしまったんですね。
実写版の詳細を覚えているわけではなかったんですけども、当時の自分も何かを感じながら見ていたんだろうなと思うと、昔の自分とちょっとあいさつしたような感じですね」と、“実写版世代”ならではの思いを語った。
キャスト:北村匠海 芳根京子/宮沢りえ(特別出演)/潘めぐみ 鈴木達央 大塚剛央 道井悠 小市眞琴 櫻井孝宏
原作:宗田理「ぼくらの七日間戦争」(角川つばさ文庫・角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:村野佑太
配給:ギャガ KADOKAWA
製作:ぼくらの7日間戦争製作委員会